
「国際更生保護ボランティアの日」認知度向上を目的としたイベントが4月17日、東京スカイツリー(墨田区押上1)で行われた。
4月17日は、2024年にオランダ・ハーグで開かれた第2回世界保護司会議で「国際更生保護ボランティアの日」として採択された記念日。保護司をはじめとする地域ボランティアの活動を国際的に広めることを目的に、都内各地で関連イベントを行った。
法務省は「世界に届け 地域のチカラ」をキャッチフレーズに、「更生保護」のボランティア活動の認知向上を進めており、今回の東京スカイツリーでの催しもその一環となる。
当日の14時30分からは、マスコットキャラクターによるグリーティングを実施。更生保護のマスコット「ホゴちゃん」をはじめ、東京スカイツリーの公式キャラクター「ソラカラちゃん」、地元墨田区からはおしなり商店街の「おしなりくん」、本所吾妻橋商店会の「あづちゃん」が参加した。
外国人観光客や家族連れ、若いカップルらがキャラクターたちと握手を交わしたり、記念写真を撮ったりする姿が見られた。希望者にはオリジナルステッカーも配布された。
グリーティングの終了後には、山本亨墨田区長、高村正大法務副大臣、押切久遠法務省保護局長ら関係者が記念撮影に加わった。
19時15分からは、東京スカイツリーが更生保護のイメージカラーであるイエローにライトアップされた。
このイエローは、1977(昭和52)年に公開された映画「幸福の黄色いハンカチ」にちなんだもの。刑務所を出所する直前、主人公が妻に宛てて「まだ自分を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを掲げてほしい」と手紙を送る。物語の終盤では、その思いに応えるように、家の前には何枚もの黄色いハンカチが掲げられていたという印象的な場面が描かれている。
今回の黄色いライティングには、更生保護への地域の理解と協力が広がってほしいという願いが込められているという。