
錦糸町の焼き菓子専門店「mogu mogu oven(モグモグオーブン)」(墨田区錦糸1)がカフェメニューを変更し、約10種類のケーキを日替わりで販売している。メニュー変更から1カ月が経過し、好調な売れ行きを見せている。
同店は、洋菓子の人気店「Dessert lab(デザートラボ)」が手がけるブランド。築80年の古民家を改装した店舗で、クッキーやマドレーヌなど約30種類の焼き菓子を提供している。2024年のオープン以来、手作りと素材にこだわった商品が評判を呼んでいる。
これまではスコーンや焼き菓子が中心だったが、5月10日から「パティシエのケーキをもっとたくさんの方に届けたい」との思いから、カフェメニューを一新。店内ではゆっくり味わえるほか、テイクアウトにも対応する。
ラインアップは日替わりのケーキ8~10種類で構成し、定番メニューも用意。土日は季節のフルーツを使ったショートケーキを限定販売し、開店前から行列ができることもあるという。人気の「キャロットケーキ」(680円)は、ナッツやパイナップル、スパイスなどを使ったしっとりとした仕上がり。「チーズケーキ」(700円)は、バニラ、ほうじ茶、チョコキャラメルの3種類を展開する。
オーストラリアの伝統菓子「ラミントン」(700円)は、大阪・関西万博のパビリオンでも話題となった商品。しっかり目のカステラ生地にカスタードとベリーを挟み、ココナッツでコーティングしている。担当パティシエがホテル勤務時代によく作っていたという思い出の一品という。
そのほか、オレンジをキャラメルコーティングし、洋酒シロップを染み込ませたアーモンド生地を重ねた「アップサイドダウンケーキ」(680円)や、全粒粉スコーンに生キャラメルナッツとビターチョコレート、ゲランドの塩を挟んだ「スコンサンドの王様」(660円)なども並ぶ。ケーキ以外では「カヌレ」(400円)も人気で、焼き加減や温度管理にこだわっているという。
週末はスコーンやケーキを4~5個まとめて購入する客も多く、「今後はさらなる展開も検討していきたい」と話す。
店主のマイさんは「自分自身も試食しながら毎日感動している。原材料へのこだわりと職人の技術を、ゆっくり味わっていただけたら」と来店を呼びかけている。