
地域活動のプラットフォーム「墨田区まち活カイギ」の1周年記念イベントが7月6日、「すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)」(墨田区東向島2)で開かれた。参加者による成果展示や発表会、体験会、公開ダイアローグなどを通じ、地域住民が活動の軌跡を共有した。
当日は10時にスタート。10時30分~12時には体験会が行われ、体験希望者8人がワークショップに参加し、「地域でやってみたいこと」などを一人ずつ発表した。
13時からは、飛高加奈子さんによる公開ダイアローグ「まちとのつながり方を考える」を実施。山口亮さんが話し手として登壇し、自身の地域との関わりについて語った。希望者3人が聞き手としてその話を受け止め、振り返りを行った。参加者の多くは、そのやり取りを「見て、聞いて、感じる」体験として共有した。
飛高さんは「山口さんの主催者としての想いを会場の皆さんと共に聞くことができてうれしく感じた。このような体験を地域で重ねていきたい」と振り返る。
14時には山本享区長が会場を訪問。展示物を見て回りながら参加者と意見交換を行い、あいさつに立った。あいさつでは、「まち活カイギ」が1周年を迎えたことへの感謝とともに、墨田区の基本構想の中で住民の声や地域活動が果たす役割の大きさに触れ、「まちづくりの主体は地域に暮らし働く皆さん。行政は皆さんの声を聞きながら取り組みを進めていく」と語りかけた。
その後の成果発表では、和田哲郎さんが「向島EXPOとU23 Art Contest」を自身の経歴に触れながら解説。村方龍太さんが「タワービュー通り商店街 賑(にぎ)わい創出プロジェクト」で開催した「ドリンクナンバーワングランプリ」について報告した。
宮脇恒さんは「市民記者養成プロジェクト」の歩みを紹介。「仲間集めからスタートし、クラブ設立まで発展した1年だった。14人の市民記者と取材・作成した記事は45本」と語り、参加者から「私もやってみたい」という声も上がった。
山口亮さんは「すみだユースセンタープロジェクト(中高生の居場所づくり)」を紹介。続く「まち活カイギで私はどう変わったか」のコーナーでは、飛高さんが「1年前に思い描いたダイアローグ開催が形になった」、皆川未来さんが「まち活での出会いをきっかけに仲間と親子イベントを開催できた」とそれぞれ振り返り、大竹元樹さんは、まち活を契機に地域活動に関わるようになった経緯を報告。橋本ピッツアさんは、墨田区内でのドローン活用の取り組みを紹介した。
終盤には、佐々木直子さんが「そらのいろ(不登校の居場所づくり)」、吉川泰一さんが「落語写生会&すみだ×ビールの会」の活動報告を行い、イベントは幕を閉じた。