食べる 見る・遊ぶ 学ぶ・知る

墨田産・江戸東京野菜「寺島なす」普及へ 調理と味わいの体験型イベント

墨田産・江戸東京野菜の「寺島なす」

墨田産・江戸東京野菜の「寺島なす」

  • 0

  •  

 墨田区ゆかりの伝統野菜「寺島なす」の魅力に触れる2つのイベントが8月、区内で開催される。調理体験とトーク付きディナーの2本立てで、江戸東京野菜を味わいと学びの両面から体感する。主催は寺島・玉ノ井まちづくり協議会。

たもんじ交流農園

[広告]

 企画のテーマは「すみだを食す 寺島なす!」のシリーズ化。かつて区内一帯で広く栽培されていた「寺島なす」は、江戸東京野菜の一つとして近年再評価が進み、地域内でも復活の機運が高まっている。現在は、たもんじ交流農園(墨田区墨田5)などで栽培が続けられており、地元産の寺島なすを活用した食イベントが各所で開かれている。

 今回のシリーズは今年7月、両国のイタリアンレストランで開かれた「寺島なすの夕べ」で始動。フルコース料理と講談・講演を通じて、食と文化の両面から伝統野菜の魅力を伝える内容となった。

 その第2弾・第3弾として、8月に2つのイベントを開催する。

 第2弾となる8月3日のイベントは、「寺島なすお料理たいけん&江戸東京野菜のお話の会」。梅若橋コミュニティ会館(堤通2)を会場に、料理家・松嶋あおいさんの指導で寺島なすを使った調理体験を行う。併せて、江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事の大竹道茂さんが、寺島なすの歴史や特徴、江戸東京野菜の世界について解説。親子でも参加でき、「味わう・作る・学ぶの3つの要素を盛り込んだ構成にした」という。

 第3弾は、8月10日に「押上よしかつ」(業平5)で行う「寺島なすの夕べ」。東京産の野菜や酒にこだわる同店が、寺島なすを主役にした「ふるさと味わいコース」を提供する。店主の佐藤勝彦さんは、日本酒酒師(ききさけし)や江戸東京野菜コンシェルジュ講座の講師など多くの資格を持ち、当日はナスの品種や調理のコツ、江戸から近代にかけての野菜文化などについて語る。

 さらに今回、講談師・田辺一乃さんによる「寺島なす」を題材にした創作講談の一席も予定。講談後、佐藤さんの説明とともにコース料理を楽しむスタイルで進行する。

 同協議会の小川剛さん「寺島なすは、墨田の記憶が詰まった野菜。暮らしのなかで味わいながら、その背景にも関心を持ってもらえたら」と話す。地域に息づく食文化を伝える機会として、シリーズを継続的に展開していくという。

 調理体験は10時~14時、参加費は1,500円(中学生以下無料)。定員は25人。「寺島なすの夕べ」は18時~20時。会費は6,000円。定員は16人。各回共にウェブサイトで申し込みを受け付けている(先着制)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース