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墨田区役所でタウンミーティング 「区民28万人が広報委員」テーマに議論

タウンミーティングの様子

タウンミーティングの様子

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 すみだリバーサイドホール(墨田区役所併設)で8月22日、区民と行政が一体となってまちの魅力発信を考える「すみだタウンミーティング」が開かれた。

タウンミーティングの様子

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 テーマは「すみだのシティプロモーションって何だろう」。区長や市民、行政関係者らが参加し、シビックプライド(地域への誇り)の醸成や双方向の情報発信の仕組みについて活発な議論が交わされた。

 冒頭、山本亨墨田区長は「墨田区には大きな可能性がある。もっと積極的にまちをPRしていきたい」とあいさつ。企画経営室広報広聴担当の菜原航課長は、区の特徴として「そぎ落とさない・絞り込まない」姿勢を掲げ、「人と人のつながりの濃さを前面に出したい」と強調した。

 ゲストにはハッテンボールの外山夏央さんが登壇。「もっと伝わる、もっと伝え合う」をテーマに講演し、「区民28万人が広報委員になれば、情報発信力は桁違いに広がる」と呼びかけた。SNSやチラシ、掲示板、口コミなど、多様な広報手段を組み合わせる重要性を伝えた。

 この日は35人が参加。会場は5つのチームに分かれ、グループワークとディスカッションを経て成果を発表した。運営にはすみだクリエイターズクラブのメンバーが協力し、各チームの進行をサポート。

 各グループでは、「すみだの自然や下町の魅力をどう伝えるか」「高齢者や外国人にどう届けるか」「発信をどう広げていくか」というテーマで意見が交わされ、町会掲示の活用やイベントを通じた情報拡散など、具体的な提案が披露された。

 議論の中では、情報が届かない層への対応や区民の声を聞き、双方向のコミュニケーションを実現する仕組みづくりが大きな課題として浮かび上がった。その一方で、行政とメディア、区民が一体となる常設の仕組みを立ち上げていくべきだという前向きな提案もあり、会場からは共感の声が上がった。

 最後に山本区長は「子どもたちに地域への愛着と誇りを持ってもらうことが、未来の墨田の力につながる」と総括してタウンミーティングは終了した。

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