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すみだ水族館でウミガメ展示最終日 故郷の海に返還、新たな2匹も

すみだ水族館の「ハート」(左)と「ロック」(右)

すみだ水族館の「ハート」(左)と「ロック」(右)

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 アオウミガメ「ハート」「ロック」の展示が9月6日、すみだ水族館(墨田区押上1)で最終日を迎えた。2匹は飼育スタッフと共に小笠原諸島に渡り、9月9日9時45分に小笠原村の浜辺から海へ還される。ようすは公式YouTubeで生配信する。

ハートが泳ぐ姿

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 同館は2012年の開業時から小笠原村と提携し、絶滅危惧種アオウミガメの保全に参画。小笠原で生まれた赤ちゃんを約1年間育て、外敵に襲われにくい大きさまで成長させてから故郷の海へ返す取り組みを続けている。

 2匹は2024年9月に公開を開始。甲長は「ハート」が7.2センチから18.9センチに、「ロック」が7.3センチから19センチに成長した。名前は小笠原小学校の児童が、父島の名勝「千尋岩(通称ハートロック)」にちなんで名付けた。最終日の水槽前には多くの来館者が訪れ、別れを惜しみながら写真や動画を撮影する姿が見られた。

 返還に合わせ、今年生まれの新たな赤ちゃん2匹の展示を9月13日に始める。会場は5階「オガサワラベース」。公開初日の午前9時10分ごろに「お披露目会」を行い、計測の実演や命名を発表する。以降は甲長・体重の記録や成長グラフを掲示し、1日3回のゴハンのようすも間近で観察できる。

 同館では公開記念の有料プログラム「ようこそアオウミガメの赤ちゃん」(定員10人、参加費1,000円)や、等身大クラフトで赤ちゃんのサイズを体感する無料ワークショップ「ウミガメウォッチ」も実施。展示は2026年8月下旬ごろまでを予定している。5階の小笠原エリア「オガサワラベース」は2024年、「第18回キッズデザイン賞」を受賞している。

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