
地域交流イベント「お楽しみ竹あそび」が9月28日、たもんじ交流農園(墨田区墨田5)で開かれた。シニアから子どもまで41人が参加し、竹を使ったユニークな遊びを楽しんだ。
当日は、当初企画した「流しそうめん」に代わる新企画として「流し駄菓子」が登場。竹を流れる駄菓子を子どもたちが夢中で箸でつまむ姿が見られた。ほかにも、竹を切って花瓶を作るワークショップや、穴の空いた竹に玉やミニカーを転がしてゴールを目指す「竹コロコロゲーム」など、自然素材を活用した多彩なプログラムを用意した。
参加者からは「駄菓子を流すアイデアが新鮮」「自分で作った竹花瓶を家に飾れるのがうれしい」といった声も上がり、会場は終始笑顔に包まれた。
会場では、たもんじ交流農園を運営するNPO法人寺島・玉ノ井まちづくり協議会(てらたま)の小川剛さんが江戸東京野菜「寺島なす」の紙芝居を披露。子どもたちは真剣なまなざしで見入っていた。地域の踊り「寺島茄子之介音頭」も輪になって踊り、会場全体が一体となるひとときもあった。
主催するNPO法人「声とことばの力」の平尾麻衣子さんは「普段はなかなか触れることのない本物の竹に触れ合い、シニアから子どもまで楽しい時間を共有することができた。地域の皆さんがつながり、知恵を出し合い、力を合わせると、自分たちだけではできないこともできる。人とつながることは様々な経験を生み出すのだと実感できたイベントだった。ご協力いただいた皆さんに心から感謝感謝の1日になった」と振り返る。
企画運営を協力する親子あそび「元気いっぱい」の皆川未来さんも「竹の流しそうめんから急遽『お楽しみ竹あそび』に変更したので大変だったが多くの方のサポートで実現できたので感謝している。子どもも大人も一緒に楽しめた。双子の子どもが竹花瓶の端材を使ってビー玉拾いを工夫する姿や、最年長の参加者が『二刀流だよ』と笑顔で駄菓子流しに挑戦するなど、世代を超えて本気で遊ぶ姿がとても印象的」と話す。
平尾さんは「10月26日には墨田の民話をモチーフにした『すみだ妖怪ハロウィーン』を開催するので、ぜひ足を運んでいただければ」と呼びかける。