フットサルFリーグの「フウガドールすみだ」が11月8日、ひがしんアリーナ(墨田区錦糸4)で名古屋オーシャンズと対戦し、試合終盤に畠山勇気選手の同点ゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ。
ひがしんアリーナにはこの日も多くのフウガドールすみだサポーターが集まった(撮影=大塚淳史)
Fリーグ過去18シーズン中16回の優勝を誇る名古屋オーシャンズをホームに迎えた一戦。満席に近い1551人の観客が詰めかけ、強豪相手にどこまで戦えるかに注目が集まった。
日本代表選手を多く抱える名古屋に序盤から押し込まれ、前半2分59秒に中島圭太選手のゴールで先制を許した。以降も名古屋ペースで試合は進んだが、フウガドールすみだはGK土岡優晟(ゆうせい)選手が強烈なシュートを次々とセーブし、追加点を許さなかった。
0-1で迎えた後半14分20秒、畠山選手が相手ゴール前でボールを受けると、相手選手を背負いながら反転して右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。見事な反転シュートに会場は大きく沸いた。
その後は名古屋が怒とうの攻撃を仕掛けたが、土岡選手を中心とした体を張った守備でゴールを守り抜き、1-1 で試合を終えた。これでフウガドールすみだは7勝4分5敗の勝ち点25で5位(12チーム中)となり、プレーオフ上位リーグ進出圏内の6位以内を維持した。
畠山選手は「ゴールは見えていなかったが、(パスを受けた瞬間)ゴールが近い感覚はあって、これは打たないといけないと思った。相手の足が出る前に早く振ろうという意識だった。うれしかったけど、勝ちたかった。もう一点欲しかった」と振り返る。
試合のMVPに選ばれた土岡選手は「勝てなくて悔しいのが一番強い」と話し、「これだけ来てもらっているサポーターの応援を選手の力にしなければいけない。その土地の人たちのためにも、価値をつかみ取りたい」と意気込みを見せた。
フウガドールすみだの次のホームゲームは11月21日の立川アスレティックFC戦となる。