銭湯の建物跡を改装した飲食店「The Local Pub 竹の湯 別館」（墨田区立川3）が12月1日で3周年を迎えた。当日は3周年を祝う常連客でにぎわった。

3周年記念のオリジナルのクラフトジン

　同店は、銭湯「竹の湯」のコインランドリー跡をリノベーションしたバーで、淡い水色を基調とした店内とコの字型カウンターが特徴。もともとの物件名が「竹の湯 別館」だったことから、その名をそのまま店名にした。ナチュラルワインやクラフトビールを楽しむ近隣住民が集い、地域の日常に溶け込む「まちの居場所」として親しまれている。

　3周年を迎えた節目のタイミングの11月28日、アメリカン・エキスプレスが地域コミュニティーィを支える個人経営店を支援する「個人経営の飲食店応援プログラム」の支援対象店舗を発表し、同店も選ばれた。4年目となる同プログラムでは1店舗当たり210万円が支援される。

　選定基準は「店舗運営の改善に活用できること」と「地域コミュニティーの活性化に取り組んでいること」の2点。アメリカン・エキスプレスによると、同店は「地域に根ざした店づくりや、食を通じたつながりの創出が評価された」という。

　店主の橘実里さんは「地域イベントや、お客さま同士が立ち上げた『部活』など、さまざまな交流が生まれている店。今回の支援金210万円については、地域の居場所として店を維持するための費用に充てる。助成金は店のシンボルであるちょうちんの修復やメンテナンスに使う予定。これからも地域の文化やつながりを大切にして、地元の方に愛される店を目指したい」と話す。

　営業時間は、平日＝17時～23時、土日祝日＝16時～23時。火曜・水曜定休。