アート企画「第2弾すみだのうわさプロジェクト」ワークショップが12月18日、墨田区総合運動場「フクシ・エンタープライズ墨田フィールド」(墨田区堤通2)の会議室で行われる。
同プロジェクトは、2026年に開催予定の「すみだ五彩の芸術祭」に向けた関連企画。アーティストの山本耕一郎さんが手がける「まちのうわさプロジェクト」のすみだ版として、地域に伝わるうわさをリサーチし、ユーモアを交えた短い言葉にして可視化することで、まちに語りかけるようなアートを目指す。すみだの歴史や街にあるうわさをリサーチし、うわさ風の文体にまとめ、吹き出し型のシールとして街に貼っていくアートプロジェクト。住民の記憶や日常の気づきを視覚化し、街の景色の中に言葉を置くことで地域の魅力を掘り起こすことを目的にしている。
第2弾となる今回は、2026年2月8日に開催する「すみだランフェスタ2026」と連動して展開。集めたうわさを吹き出し型のシールとして総合運動場周辺に掲出する。ランフェスタ前後の一定期間の設置を予定している。
第1弾は8月に開いたワークショップで集まった111件のうわさがアーティストの山本耕一郎さんが編集し、墨田公園で展示している。「電気湯の電気風呂は電気が強いらしい」「JR錦糸町駅南口は昔、牧場だったらしい」「キラキラ橘商店街のアイドル 帰ってきたキュービッドガールズは、足のむくみが取れなくなったら解散するらしい」など、多様なうわさがパネルで並ぶ。
山本さんは、地域の声や日常の記憶を住民とともに掘り起こし、まちの物語を表現として立ち上げる参加型アートに取り組むアーティストで、各地で地域に根ざした活動を続けている。
今回は、墨田区全域や会場の近隣の白鬚団地周辺を対象とした新たなうわさを募る。ワークショップでは、参加者が自由に書き出したうわさを集め、今後の掲出に向けて作品としてまとめる。実行委員会の川久保篤さんは「地域の皆さんと一緒に場所の魅力を掘り起こしたい」と参加を呼びかける。
開催時間は15時~16時30分。参加無料。予約不要。フォームでも、うわさの投稿を受け付けている。