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押上文庫で「土鍋でオペラごはん」 クラシックと食事を融合、オペラを身近に

ソプラノ歌手の小出理恵さん

ソプラノ歌手の小出理恵さん

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 クラシック音楽と食事を融合したイベント「土鍋でオペラごはん」が1月30日、「文化酒場 押上文庫」(墨田区押上3)で行われた。

企画プロデュースする富田剛史さん

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 料理を食べながらオペラを、より身近に楽しんでもらおうと企画された同イベント。企画を手がけるのはトミタプロデュースの富田剛史さんで、歌をソプラノ歌手の小出理恵さん、料理とピアノ伴奏を店主の竹下文庫さんが担った。

 1月30日のテーマは「ウィーン」。演目は、ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」や、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」などから選んだ。楽曲の合間には、作品の背景や登場人物の関係性について軽妙な解説を入れ、会場から笑いが起きる場面もあった。

 「フィガロの結婚」からは、恋に戸惑う少年ケルビーノのアリアや、若い花嫁スザンナと年上の女性マルチェリーナが皮肉を言い合う二重唱などを披露。オペラの物語性を身近に感じられる構成とした。

 イベント中、進行役の富田さんが、小出さんを「下町のディーヴァ」、竹下さんを「前掛けのマエストロ」と紹介する場面もあり、会場を和ませた。

 乾杯のビールの後、料理を日本酒とともに楽しみ、クライマックスでは、「せーの」のかけ声に合わせて各テーブルで土鍋の炊き込みご飯に着火して炊き上げる演出も。ふたを開けた瞬間、湯気と香りが広がり、客席から歓声が上がった。

 参加した女性は「こんなに近くでオペラを聴いたのは初めて。物語の説明があったので内容も分かりやすく、ぐっと身近に感じられた」と振り返る。

 小出さんは生まれも育ちも墨田区鐘ヶ淵。東京音楽大学大学院を修了後、イタリアでも研さんを積んだ。「オペラは本来、人々が楽しむための娯楽。ホールで聴くのとは違う、食事と一緒に味わう距離の近さも楽しんでもらえたら」と話す。

 終盤には、墨田区の区歌として親しまれている「花」を来場者全員で歌唱。この日は小出さんの先輩ソプラノ歌手の久保田束穂(つかほ)さんが飛び入りで参加し、小出さんとの二重唱が実現。会場は温かな拍手に包まれ、和やかに締めくくられた。

 富田さんは「押上文庫ならではの、音楽と食を通じてクラシックを楽しめるイベント。今後も続けていきたい」と話す。

 同イベントは月1回開催。当日、2月でスタートから1周年を迎えることも紹介した。次回開催は2月27日で、演目はオペラ「蝶々夫人」を予定している。開催時間は19時~21時。料金は、前売り=8,800円、当日=1万円。サイトで受け付ける。

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