隅田川のほとりに鎮座する牛嶋神社(墨田区向島1)で13日、5年に1度の大祭が始まった。
東都屈指の大社殿を誇る同神社は860年創建と伝えられる旧本所区一帯の鎮守で、東京スカイツリーも含む約50町会の氏神。大祭は13日の「入魂式」に始まり、17日の「鉢払い」まで5日間にわたり行われる。
目玉は14日から2日間で黒牛にひかせた鳳輦(ほうれん、鳳凰がついた車で神様を乗せる)が町内をぐるりと時間をかけて練り歩く「神幸祭」で、今年は例年の福島県産の代わりに、京都の葵祭で使う黒牛が登場した。
牛車は14日9時に同神社を出発し、向島から「とうきょうスカイツリー駅」周辺を経由して、東向島、吾妻橋、東駒形、石原地区などを回り、17時過ぎに摂社若宮牛嶋神社(本所2)に到着。この日はそこで1泊し、翌15日9時に出発し、横網、両国、亀沢、太平、業平、押上地区などを回って、夕方には牛嶋神社に戻る予定。
16日にはその答礼として、氏子全町会の大みこし約50基が繰り出して宮入りする連合渡御が10時から行われる。