向島百花園で伝統の「七草籠」展示-七福神「福禄寿尊堂」御開帳も

「ジャンボ七草籠」。手前が「せり」、その左に「ほとけのざ」と「はこべら」、真ん中が「なずな」、丸いカブが「すずな」、大きなダイコンが「すずしろ」、いちばん奥が「ごぎょう」。

「ジャンボ七草籠」。手前が「せり」、その左に「ほとけのざ」と「はこべら」、真ん中が「なずな」、丸いカブが「すずな」、大きなダイコンが「すずしろ」、いちばん奥が「ごぎょう」。

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 東武スカイツリーライン・東向島駅に近い向島百花園(墨田区東向島3)で現在、春の七草を寄せ植えして籠に飾った「七草籠」の展示会が行われている。

1月7日まで「福禄寿尊堂」も御開帳

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 同園は、江戸の町人文化が開花した文化・文政期(1804~1830)に骨董(こっとう)商を営んでいた佐原鞠塢(さはらきくう)が交遊のあった「文人墨客」と呼ばれる通人たちの協力を得て造った花園が起源。当時から、園主が年末に籠に仕立てた七草を得意先に歳暮として贈る倣わしがあり、明治時代になって、皇太子妃の生家である九条家との縁から宮中にも届けられるようになったという。現在も同園で育てた七草を職員が特製の籠に飾り、新年に皇室に献上している。

 展示されているのは直径約50センチ、高さ約1メートルの「ジャンボ七草籠」。周囲には七草の種類と効用、「七草籠」「献上七草籠」の由来とその作成手順などを示したカラーパネルも設置し、早朝から見学に訪れる人でにぎわいを見せている。

 同園は「隅田川七福神巡り」の発祥の地としても知られ、期間中は佐原鞠塢が草木の神として愛蔵し信仰していた園内の「福禄寿尊堂」御開帳も行っている。

 開園時間は9~17時。料金は、一般・中学生=150円、65歳以上=70円で、小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料。1月7日まで。

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