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両国・回向院で「善光寺出開帳」-江戸の人気イベントが期間限定で復活

「善光寺出開帳」両国・回向院
4月27日~5月19日
9時~17時(最終入場は16時30分)
主催:善光寺出開帳実行委員

「善光寺出開帳」両国・回向院 4月27日~5月19日 9時~17時(最終入場は16時30分) 主催:善光寺出開帳実行委員

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 両国・回向(えこう)院(墨田区両国2)で現在、長野県・善光寺の仏像による「出開帳(でがいちょう)」が開催されている。

本堂前に立てられた「回向柱」

 同院は1657(明暦3)年、江戸史上最悪の惨事となった「明暦の大火」の犠牲者を供養するために建てられた御堂を起源とし、江戸最大の盛り場である両国を興した場所として知られる。寺院が遠方に出向いて本尊の分身仏らを開帳する「出開帳」はさまざまな寺院で行われたが、同院では江戸随一の166回を誇り、中でも1778(安政7)年の「善光寺出開帳」では60日間に1603万人の参拝があったといわれている。戦後初めての開催となる今回は、東日本大震災犠牲者の供養と被災地の復興支援を目的として、収益の全額を寄付に充てる。

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 本堂前には、触れるだけで仏と縁が結ばれ慈悲を受けると伝えられる「回向柱」(陸前高田の杉を使用)を設置。参拝者は出開帳仏である「善光寺如来(一光三尊阿弥陀如来像)」や約1400年受け継がれている「常燈明」の明かり(ろうそくに移したもの)、「木造金剛力士像」などの善光寺出品文化財を順に巡る。陸前高田の松で作られた地蔵菩薩(ぼさつ)像や、津波のがれきの中から発見された観世音菩薩像2体など、被災地からの仏像も展示している。

 善光寺本堂の床下にある真っ暗な回廊を進み、「極楽の錠前」に触れることで出開帳仏と結縁を果たし、極楽往生がかなうと伝えられる「お戒壇(かいだん)巡り」も再現。

 念仏堂では連日、出開帳仏を前に善光寺の両住職による法要が執り行われているほか、本堂では講演会や法話会、演劇などのさまざまなイベントも実施。

 関連行事として、5月11日には善光寺・回向院の僧侶をはじめとする参加者が、JR両国駅西口前・国技館通りで犠牲者の追悼と被災地の復興を祈念する「お練り大法要」を行う。12日には隣接する「シアターX(かい)」でソプラノ歌手の森麻季さんによる奉納コンサートも予定。

 拝観時間は9時~17時(最終入場は16時30分)。参拝料は、高校生以上=1,000円、小・中学生=500円(「お戒壇巡り」には大人=500円、子ども=300円が別途必要)。5月19日まで。

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