両国国技館(墨田区横網1)で12月15日、富士ソフト(横浜市中区)が主催するロボット相撲の全国大会と世界プレ大会が開かれ、優勝者が決定した。
当日は午前中に「全日本の部」を開催。全国9カ所で行われた地区大会に出場した1018台のロボットの中から勝ち進んだ64台がトーナメント方式で競い合った結果、自動的に動くプログラムを内蔵した「自立型」部門では「年金生活者Aチーム」(大阪府)のしこ名「年金生活2号」、ラジコン操縦で動かす「ラジコン型」部門では「チームうどん」(三重県)のしこ名「首領『神無』」が、それぞれ優勝した。
金井健・大会事務局長は「地区大会から腕ブレードタイプが増えるなど、さまざまなロボットが混戦したが、今年も重量級を破ることができなかった。そんな中で自立型部門の3位入賞を果たした女子だけのチーム「大分県立国東高等学校」が健闘したと思う」と試合を総評した。
午後には来年度に第1回大会の開催を目指している「INTERNATIONAL ROBOT SUMO TOURNAMENT」のプレ大会を開催。「自立型」「ラジコン型」共に、「全日本の部」の優勝者である「年金生活2号」と「首領『神無』」が、海外5大会(バルト三国、アメリカ、オーストリア、トルコ、メキシコ)の上位入賞者を破ってそれぞれワールドチャンピオンの座を手にした。
「ここ数年力を上げてきたラトビアやエストニア勢の安定した戦い、強くなりつつあるブラジル勢が印象的だった。特に自立型部門の決勝戦では、日本をよく研究しているトルコ勢が全国大会で圧勝した重量級をよく受け止めて善戦したが、一歩及ばなかった。今後を楽しみにしたい」と事務局長。