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東京ソラマチに「郵政博物館」-「ていぱーく」所蔵品引継ぎ展示

バイクでの郵便配達を疑似体験できるシミュレーションゲーム「Go!Go!ポストマン」などの体験・体感コンテンツも充実し、子どもも楽しめるミュージアム。

バイクでの郵便配達を疑似体験できるシミュレーションゲーム「Go!Go!ポストマン」などの体験・体感コンテンツも充実し、子どもも楽しめるミュージアム。

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 東京スカイツリータウン「ソラマチ」9階に3月1日、郵便や通信に関する所蔵品を展示・紹介する「郵政博物館」がオープンする。

開館記念で人気挿絵画家の「蕗谷虹児」特別展を開催

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 昨年8月31日に大手町の再開発に伴い閉館した「逓信総合博物館(ていぱーく)」所蔵の資料を引き継ぎ、通信文化協会が運営する同館。館内は、郵便にまつわる歴史や物語を7つの世界に分けて展示や映像で紹介する「常設展示ゾーン」、手紙や切手などに関するさまざまな展示を行う「企画展示ゾーン」、休憩スペースを兼ねた「手紙ラウンジ」、企画展などと連動した「イベントスペース」、オリジナルグッズなどを販売する「ミュージアムショップ」、スカイツリータウン内初の郵便局で記念消印も用意する「ミュージアムゆうびんきょく(向島郵便局)」で構成。

 館内の約半分を占める「常設展示ゾーン」の7つの世界は、プロジェクションマッピングの技術を用いて歴史を投影する「始」ノ世界、レプリカや模型展示を中心とした「郵便」ノ世界、歴史的価値の高い手紙や著名人に宛てた手紙などを展示する「手紙」ノ世界、世界中から33万種の切手を集め国別に時代ごとに整理して収蔵展示した「切手」ノ世界、明治から続く郵便貯金に関する「貯金」ノ世界、大正時代にスタートした簡易保険業務に関する「保健」ノ世界、と約2メートルの3面スクリーンを駆使した「シアター」から成る。

 貴重な展示資料の例としては、赤い丸形ポストの始まりとなった日本初の「俵谷式ポスト」の再現や、ペリーから幕府への献上品の一つで重要文化財に指定されている「エンボッシング・モールス電信機」、大久保利通から日本郵便創業の父と呼ばれる前島密に宛てた手紙など。

 バイクでの郵便配達を疑似体験できるシミュレーションゲーム「Go!Go!ポストマン」や、簡易保険の国民保健体操から生まれたラジオ体操をセンサー付きモニターの前で楽しみながら学ぶ「レッツエンジョイ ラジオ☆体操」、撮影した自分の顔写真を取り込んでデコレーション加工しオリジナル絵はがきを作成する「絵はがきクリエーター」など、最新技術を駆使した体験・体感コンテンツも充実させた。

 「企画展示ゾーン」では開館記念特別展として、少女雑誌などで一世を風靡(ふうび)した画家「蕗谷虹児(ふきやこうじ)展」を開催。挿絵から詩画集、「ふるさと切手」シリーズの中でも特に人気を集めた「花嫁」の原画などを展示する。同展を企画した首席学芸員の岩島美月さんは「家族みんなで楽しめる作品が多いのでソラマチでのオープニングにふさわしいと思い選んだ。人気の『花嫁』は泣いているようにも見えるともいわれており、ぜひ実物の原画で確かめてほしい」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時30分。初日はオープニングセレモニーのため一般来館者は11時から。入館料は、大人=300円、小・中・高生=150円。2日まで、先着250人にノベルティグッズを進呈するほか、小型記念日消印のサービスなどの特典も用意する。

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