5月30日、墨田区役所内(墨田区吾妻橋1 TEL 03-5608-6705)にて、シンポジウム「すみだと私の2020年を考えよう!」が開催された。ゲストトークとグループ討議が行われ、参加者からは「地域の多世代の人と交流できて、ヒントになった」との感想も聞かれた。
シンポジウムは「地域活動運営講座」(主催 墨田区役所)の開講を記念したイベント。墨田区民を中心に27名が参加した。ボランティア、NPO、町会、企業の地域貢献など、地域活動を通して自分らしく暮らしていくには何が必要かを話し合った。
ゲストトークでは、石田秀輝氏(東北大学名誉教授/地球村研究室代表社員)が、「利便性を全て購入しようとする『依存型』から、新しい豊かさを工夫していく『自立型ライフスタイル』への転換が必要と話し、また、佐原滋元氏(光タワープロジェクト実行委員会長/向島学会理事長)からは、「東京スカイツリーの開業5年前の2007年に区民が行った『光タワープロジェクト』は、地域の人々の共感を得て、町の人の知恵や技術、資金を持ち寄って、実現できた」と語った。そして、「一人だけで新しいことはできない。地域の人たちの協力があるからこそ、地域を良くするチャレンジができる」と二人の意見は一致した。
また、グループ討議では、10年前・5年前から現在までの自分をふりかえったうえで、5年後になりたい自分を考え、共有した。「5年前と今の自分の比較をしたことがなかった、発見があった」、「地域の多世代の人と交流できて、ヒントになった」という声も聞かれた。
6月13日から開講する地域活動運営講座は、現場訪問、ワークショップ、座学、イベント企画等、様々な講座内容を選択し多面的に学ぶことができる。シンポジウム参加者に、来年3月までの年間講座の受講を検討する人もいた。
年間講座は、申込を7月4日までとしており、電話、ファクス、Eメールなどで受け付けている。詳しくは区役所ホームページで確認できる。問い合わせは墨田区役所区民活動推進課(TEL 03-5608-6705)まで。