山本亨墨田区長と同区内のバー「Ipcress Lounge(イプクレスラウンジ)」(墨田区向島1)が共同で、北斎にちなんだカクテル「北斎モヒート」を開発した。
このコラボレーションは、墨田区商店街連合会が発行するガイドブック「すみここ」の一環で企画。イプクレスラウンジは、6年をかけ100種類以上の創作モヒートを生み出した、ファッションデザイナーでもある阿部訓諭さんがオーナーを務めるバーで、モヒート作り体験を提供している。最新号の「すみここ」が体験特集である事から、山本区長がモヒート作りを体験した中で「北斎モヒート」が生まれた。
同カクテルは、生涯のほとんどを墨田区で過ごしたといわれる浮世絵師、葛飾北斎が脳卒中を患った際にユズで治療したという逸話から、ユズを使ったレシピとなっている。阿部さんのこだわりで、キューバ産のハーブ「イエルバブエナ」を使っているのも特徴。区長の「墨田区の新しいシティープロモーションマーク『人 つながる墨田区』を取り入れたい」との要望をかなえるため、マークの入った専用グラスも用意した。酒をたしなまなかった北斎に倣い、ノンアルコール版とラム酒を加えたものとの2種類がある。
阿部さんは「この最高傑作を大事に育てていきたい。今回の企画で北斎について改めて勉強したので、北斎モヒートと一緒に私がお伝えする北斎小話も楽しんでほしい」と話す。
「すみここ」は年1回の発行で、墨田区役所14階の産業振興課や区内各出張所、図書館、東京スカイツリータウン・ソラマチ5階「すみだまち処」などで無料配布。北斎モヒートはイプクレスラウンジで提供している。価格は1,000円。営業時間は18時~翌2時。