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曳舟で地域と関わる暮らし方講座 「町会・祭り」をテーマにワークショップ

ワークショップで語り合う参加者

ワークショップで語り合う参加者

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 曳舟文化センター(墨田区京島1)で8月7日、「地域と関わる暮らし方講座(第3回) 聞く~町会・お祭りぶっちゃけ、どんなかんじ?」が行われた。

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 同講座は、墨田区内で「魅力的な暮らし方」をしている人をガイドに迎え、「自分らしく地域と関わる」暮らし方について考える連続ワークショップ。ナビゲーターは瀧口幸恵さん、助手は樋口裕一さんが全回を通して務める。

 第1回は「歩く まちを面白がる」をテーマに7月23日、墨田区観光協会理事長の森山育子さんをガイドに迎え、第2回は「関わる イベントボランティアのススメ」をテーマに同30日、イベントプロデューサーの川瀬広さん、そよ風繋(つな)がるボランティアリーダーの児玉優美さん、すみだストリートジャズフェスティバル実行委員会の多賀健太郎さんをガイドに迎え、それぞれワークショップを行った。

 3回目となる今回は、「町会・お祭りについて聞く」をテーマに、立川三丁目青年部部長・遊び部の久保田健一さんと白髭神社西図子副年番頭・向島学会理事長の北條元康さんをガイドに迎え、ワークショップを行った。

 当日は16人の参加者が自己紹介した後、久保田さんが「子どもたちに漁業や農業など多様な原体験を提供すると、『遊び』から自然に『学び』出す。畑で作ったものを自宅のガレージで販売して利益を出す仕組みを学んだり、ユーチューブで太鼓の打ち方を研究してチームを結成して錦糸町で演奏したりと、自分事として動き出す」と、実践している地域教育について解説。課題については、「祭りは寄付に頼っており、町会も新会員が少ない。サステナブルにするためにどうしたら良いかが悩み」と話す。

 続いて北條さんは「白髭神社は区内に4社あり、の『ヒゲ』の字は髭・鬚・髯の3種類が当てられている」「墨田区東向島の祭りといえば、白髭神社の6月のみこし巡行や5月5日のぼんでん祭りが有名。祭りは図子(ずし)と呼ぶ地域割りの組織で運営されている。町会とは同じ地域にあるが、複数の町会にまたがるケースもある」と、神社や祭りのエピソードや仕組みについて説明。課題については、「みこしの担ぎ手は荒くれ者が多いので怖いというイメージもあり、なかなか新しい担ぎ手が増えない。楽しく参加するための方法について知恵を借りたい」と打ち明ける。

 その後のワークショップでは、久保田さんチームと北條さんチームの2組に分かれ、参加者が課題の解決方法を話し合った。

 久保田さんの課題については、「町内会費を払うとメリットがあるようにしては」「マンションの新住民向けに町内会に入るメリットを書いたチラシをポスティングして、誰でも来やすい環境を整備する」「回覧板にLINEを活用すると気楽」などの意見が、北條さんの課題については、「祭りのコスチュームの体験会を実施してほしい」「どんな人が担いでいるのかを知ることができる場やサイトがあればいいのでは」などの意見が出た。

 瀧口さんは「いろいろな意見が出て気付きも多く、有意義な回になった。次回は8月27日、お茶会の場を用意している。講座や経験を振り返りながら、身近なことや暮らしたいまち、戸惑いなどを共有したい。1回のみの参加も受け付いているので、ぜひ足を運んでいただけたら」と呼びかける。

 開催時間は10時~11時30分。参加費は500円。問い合わせは曳舟文化センター(TEL 03-3616-3951)まで。

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