墨田区の大相撲・押尾川部屋(墨田区文花3)で8月17日、朝稽古見学会と赤ちゃん抱っこ体験会が行われた。
押尾川部屋は日本相撲協会所属で二所ノ関一門の相撲部屋。2005(平成17)年に一度閉鎖されたが、元関脇・豪風(たけかぜ)の22代目押尾川親方が2022年2月、尾車(おぐるま)部屋から独立する形で再興した。同年4月に新築した「部屋」が完成。1階・2階・3階を押尾川部屋が使用。2階の一部と3階一部、4階、5階、6階にシェアハウスと一般賃貸物件が入居している。
朝稽古見学会について、押尾川親方は「京島を中心とした墨田に根付いた相撲部屋を目指そうと、アイデアを出した一つ。朝稽古見学会は、本場所がない偶数月に近隣住民や外国人旅行者対象に約10日間、行っている。相撲協会が墨田区と連携して相撲文化普及に努めており、国技館がある墨田区に部屋を構える一員として、相撲文化をより多くの方に知ってほしいと取り組んでいる」と話す。「見学者が座る上り座敷の面積を広く取るなどの工夫もしている」とも。
当日は8時に朝稽古がスタート。見学会には近隣住民5人、外国人観光客24人が参加。力士6人が全身汗と泥まみれになって取り組む稽古を熱心に見入っていた。稽古終了後の9時30分からは、稽古後の力士が未就学児を抱っこして記念撮影を行うイベント「赤ちゃん抱っこ体験会」も行った。
家族4人で赤ちゃん抱っこに参加した小池さん一家は「業平から来た。京島にあるキラキラ橘商店街のチラシで知り、申し込んだ。下の子まだ5カ月だが、子どもにとってもいい記念になると思う」と笑顔で振り返る。
押尾川親方は「赤ちゃん抱っこは『子育てで疲れているお母さんにリフレッシュしてほしい』と始めた。8月は6日間(3組)を対象に行っているが、予想以上に人気なので10月からは4組に増やすことを検討している。街に開かれた部屋を目指したい。TikTokやSNSでも部屋の様子やイベント情報を発信していくので、ご覧いただけたら」と呼びかける。