被災を自分事として考えるイベント「被災に備える勉強会」が1月27日、ホットケーキカフェ「ねこづき」(墨田区太平3、TEL 03-955-9515)で行われる。
講師を務める大竹元樹(げんき)さんは、2019年秋に関東を直撃した台風19号をきっかけに防災の重要性を認識。翌年からカフェや錦糸公園で「本気の避難訓練」を行ってきた。
避難訓練について、大竹さんは「昨年まで1人で実施していた。最初はカフェ店内で行い、昨年3月下旬に区の許可を得て錦糸公園にテントを張り、周囲に人がいる状況で簡易トイレで用を足したり、ペットと同伴避難することを想定してバッグに8キロのペットボトルの水を入れて移動するなど、実際に災害時に必要な行動やその際にストレスがどの程度かかかるのかを実体験した」と振り返る。
「テントの外に人がいる状況で用を足す行為は、音や臭いが気になって想像以上にストレスがかかるなど、実際に経験してみないと分からないことばかりだった。現実的に被災した時、その準備ができているのか、心構えがあるのかによって、過ごし方が大きく変わってくる。その経験を共有したいと勉強会を企画した」と話す。
当日は「能登半島地震から学こと」「墨田区エリアで本当に注意するべき被災について」「最新の避難グッズ紹介」などを学ぶ。
大竹さんは「首都直下型地震が発生すると墨田区でも、建物が倒壊したりライフラインがストップしたりと、能登半島の被災状況と同様の事が起こりうる。ゼロメートル地帯の墨田区は、津波よりも大雨による秩父からの水害の方が怖い。何を準備するのか、高齢者をどう救済するのかなど、自分事として一緒に考える時間を共有することで、セーフネットの輪を広げるきっかけにできれば」と意気込む。
開催時間は18時~19時30分。参加無料。要事前申し込み。