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すみだトリフォニーホールで組曲・惑星の新作楽章「ボイジャー」披露

新作楽章「ボイジャー」を披露するソプラノ歌手の秋元悠希さん

新作楽章「ボイジャー」を披露するソプラノ歌手の秋元悠希さん

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 「ホルスト生誕150年記念・組曲『惑星』ボイジャー楽章付」楽曲披露イベントが4月15日、すみだトリフォニーホール(墨田区錦糸1)で行われた。

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 ホルストが作曲した組曲「惑星」は「ジュピター」を含む全7曲で構成されているが、8番目の新作楽章「ボイジャー」を追加作曲した。作曲は、ホルストが教授を務めたハーバード大学出身の作曲家で、新潟大学教授の清水研作さん。

 イベントは、ソプラノ歌手の秋元悠希さんの「ボイジャー」独唱で幕開け。公益財団法人墨田区文化振興財団理事長の澁谷哲一さんと墨田区の山本享区長のあいさつの後、宇宙探査機「ボイジャー」や新作楽章「ボイジャー」、太陽系の惑星について語るトークフォーラムが行われた。

 トークフォーラムではまず、墨田区の企業・株式会社アストロスケールホールディングス創業者兼CEOの岡田光信さんがスペースデブリ(宇宙ごみ)除去の取り組みについて説明。楽曲・ボイジャーについて、地元企業としての期待を寄せた。

 続いて国立天文台上席教授の渡部潤一さんは、従来は「冥王星」を含む9惑星とされてきた太陽系の惑星が、自身も参画した惑星と準惑星の基準化により、「水星」「金星」「地球」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」の8惑星となった経緯を解説。

 JAXA名誉教授の的川泰宣さんが宇宙探査機「ボイジャー」や「ボイジャー2」の探査経路を説明したほか、清水さんが「ボイジャーは3部構成で作った。探査機のボイジャーが47年という年月探索している時間という概念を盛り込み、太陽系を脱出していくというストーリーを擬人化している」と作曲した楽曲について解説した。

 その後、ピアニストの本山乃弘さんの伴奏で、秋元さんがボイジャー楽章より「さらば地球よ」を披露してイベントは終了した。

 同ホールの担当者は「7月7日に本公演を予定している。当日は、ホルストの『アヴェ・マリアop.9b』『組曲「惑星」op.32全曲 』などを披露する。シズオ・Z・クワハラさんの指揮や新日本フィルハーモニーの演奏など見どころが多いので、ぜひ足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。

 17時開演。チケットは全席指定で、S席=6,000円、A席=5,000円、すみだ区割(区内在住在勤)=4,500円、すみだ学割(区在住在学)=1,000円。すみだトリフォニーホールチケットセンターで販売する。

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