墨田生まれの江戸野菜を楽しむイベント「第3回 寺島なす祭り」が7月21日、隅田公園(墨田区向島1)で行われる。主催はNPO法人「寺島・玉ノ井まちづくり協議会(てらたま協議会)」。
「寺島なす」の大きさは鶏卵ほどの小ぶりなサイズで、早生の品種としても知られる。江戸時代、隅田川沿いの寺島村(現在の墨田区東向島)を中心に栽培され、将軍にも献上されるなど、地域の特産品として有名だった江戸野菜。
関東大震災後、宅地化による畑の減少で生産が途絶えてしまったが、90年ぶりに種子が発見されたことをきっかけに、同協議会のメンバーが中心となり「寺島なす復活プロジェクト」を立ち上げた。現在、墨田区内では「たもんじ交流農園」で栽培しており、勉強会や苗植えや収穫イベントを開いている。
「寺島なす」普及の一環として行う同イベント。当日は「寺島なす」を使ったメニューを食べ比べして優勝を争う「N1(なす1)グランプリ」のほか、「寺島茄子之介音頭で盆踊り」「新鮮野菜のマルシェ」「青果リレーエキシビション」など、幅広い世代が楽しめるプログラムを用意する。
開催時間は10時30分~17時。参加無料。荒天中止。