墨田区とレイクランド大学ジャパンキャンパス(墨田区網綱1)が7月22日、連携協定を締結した。
ジャパンキャンパスは米ウィスコンシン州に拠点を置くレイクランド大学の日本校で、2022年1月に墨田区に移転した。アメリカでは約130年の歴史があり、日本国内では、外国の教育課程を有する大学として認められている数少ない大学の一つ。
現在、キャンパスでは約350人の学生が学んでおり、約3割が海外からの留学生。日本人学生は、在籍中にアメリカ留学を目指す。大学では経営学を中心に約80のカリキュラムを英語で学び、卒業後は外資系企業などに勤めているという。
区と同大はこれまで、区立中学校における地域クラブ活動「英語部」の創設や、中高生を対象としたハロウィーンイベントの開催など、さまざまな連携を図ってきた。
今回の協定は区が進める「国際文化観光都市すみだ」の実現に向けた取り組みの一環で、「国際文化観光都市の実現に向けた取り組み」「児童・生徒への英語教育の推進」を進めていく。
英語教育の推進事業として本年度は、区立中学校の生徒40人を対象にしたイングリッシュキャンプ(7月29日~8月5日)を初めて開催する。キャンプでは英語によるアクティビティーやフィールドトリップ、発表会など通学型の留学体験を行うという。
山本区長は「レイクランド大学が墨田区に移転して以降、同大学は本区の歴史や文化に大変興味を持っていただき、これまで積極的に地域連携に取り組んできた。今回の協定締結をきっかけに、同大とこれまで以上に連携を深められることに大変期待している。
英語教育だけでなく、文化交流も含め、『国際文化観光都市すみだ』の実現に向けて取り組みを加速していきたい」と話す。