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iU情報経営イノベーション専門職大学で長坂真護さんの作品を常設展示

「i Museum」オープンを発表する長坂真護さんと中村伊知哉学長

「i Museum」オープンを発表する長坂真護さんと中村伊知哉学長

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 美術家・長坂真護(まご)さんのアート作品を常設展示する「i Museum」が11月8日、iU情報経営イノベーション専門職大学(墨田区文花1)にオープンした。

長坂さんの作品「真実の湖2」

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 同大は、起業やプレゼンテーションを学び、イノベーション人材を育成する教育機関として、2020年4月に開学した私立の専門職大学。産業界と連携した「学びのプラットホーム」を提供している。

 「i Museum」は、「教育×アートで未来を築く、どこにもないミュージアムをつくる」をコンセプトに、連携企業の「MediAlpha」が企画。美術家で客員教授の長坂さんが賛同する形で実現した。長坂さんの作品はエントランスに10点展示し、一般にも公開する。

 中村伊知哉学長と行ったトークセッションで、長坂さんは「ガーナのアグボクプロシーという街は、先進国からの電子廃棄物が集まるスラム街。自分を知らず知らずにこの街の環境破壊の当事者になっていた。その問題解決やスラムの人々の人権と環境保護を目的に電子廃棄物から作品を作っている。作品の売り上げを投資して、スラム出身者の受け皿となる会社を作った。現在は38人が在籍しているが、当面の目標は1000人規模の会社にすること。経済・文化・環境の3つの軸が好循環する新しい資本主義の形であるサステナブル・キャピタリズムを目指したい」と話す。

 MediAlphaの森井創社長は「大学まるごとミュージアムは、アーティストという表現者の作品に囲まれてキャンパスの時間を過ごすことになる。僕たちも表現者として、社会に対して面白いイノベーションを起こしていきたい。まずは長坂さんの作品でスタートするが、情報を発信して共感いただくことで、ほかのアーティストの方々にも参加したいと思ってもらえるハブを目指したい」と意気込む。

 展示は平日の9時~17時(休館日除く)。無料。

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