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墨田の銭湯文化がテーマ「おどる湯」公演 北斎漫画を舞踏作品に

創作過程無料公開の様子

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 北斎漫画をモチーフにした「北斎漫画舞踏」の公演「おどる湯」が11月10日~12日の3日間、北條工務店となり(墨田区東向島3)で行われる。

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 同公演は、アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称すみゆめ)の企画の一つとして、舞踏家・演出家でAGAXART代表の我妻恵美子さんがプロデュース。演奏家の大野慎矢さんが東欧ブルガリアの伝統楽器であるガイダ演奏、宇宙軒明星さんとプリンス王子さんが作中オリジナル江州音頭「隅田川」、大漁舟隆之さんが舞台美術を担当し、9月から行われた「北斎漫画舞踏ワークショップ」の参加有志などが参加する。

 北斎漫画は江戸時代の画家・葛飾北斎の作品の一つ。北斎が「事物をとりとめもなく気の向くまま漫(そぞ)ろに描いた画」(気分や思いつきで描いたスケッチのようなもの)で、後世の国内外の画家たちに大きな影響を与えた作品として評価されている。

 舞踏は、1960(昭和35)年に日本で生まれたコンテンポラリーダンスで、既成の価値観を疑い、自身の体や内面、日本の風土、ダンスを問い直し、独自の視点で再構築する。この独特な身体表現は西洋のダンスとは異なる考え方を持っているという。

 我妻さんは「墨田には独特の下町文化がある。銭湯文化もその一つで、よそ者でも受け入れてくれる人との心地いい距離感を感じた。決まった型がなく、袋に入れた水のようにさまざまに形を変え、自由な表現ができる舞踏で、その豊かさを表現しようとした今回の公演を、ぜひ多くの人に見てほしい」と呼びかける。

 開演は、10日=19時、11日・12日=15時・19時。チケットは、一般=2,500円、墨田区民=2,000円、高校生・大学生=1,500円、高校生以下無料。オリジナルTシャツが付いた応援チケット(5,000円)も用意する。

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