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京島の電気湯で「写真展」 日常のユーモラステーマに、銭湯で一笑い

お風呂に漬かりながら鑑賞できる写真展

お風呂に漬かりながら鑑賞できる写真展

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 写真家・コピーライターのケイタタさんによる写真展「隙ある風景展」が現在、銭湯「電気湯」(墨田区京島3丁目)で行われている。

お風呂に漬かりながら鑑賞できる写真展

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 「商店街ポスター展」などで知られ、地域に根ざした活動を展開するクリエーターのケイタタさん。今回の写真展では、普段見過ごされがちな日常風景の「隙」を切り取り、新たな視点で日常を見つめ直すことをテーマとしている。「すみだ向島EXPO2024」の参加企画として、地域密着型のアートイベントの一環で行う。

 「すみだ向島EXPO」は、京島・八広・文花周辺エリアを舞台に、古くから住む住民や新たに移り住んだクリエーターが交流しながら、地域の魅力を発信するイベント。戦前から残る長屋や商店街を活用し、アート展示やプロジェクト、ゲリライベントを1カ月にわたり展開している。

 電気湯を経営するエイントカンパニー社長の大久保勝仁さんは「当店は街なかの日常を未来へ引き継ぐ」意識で運営している。そうした中、ケイタタさんが地域のアート祭『すみだ向島EXPO』に向けた展示会場を探していると近所の方から相談があり、電気湯の空気感ともピッタリだと思い展示していただく運びになった」と経緯を紹介する。

 「待合室、脱衣場、浴室と店内全てのエリアを使い、写真展なのに入浴しないと鑑賞することができないという新たな試み。店内どこにいてもケイタタさんのユーモアある写真と言葉を楽しめるように工夫している。利用客からは非常にポジティブな感想をもらっている」と大久保さん。

 11月2日19時~20時のケイタタさんのギャラリートークでは、作品の背景や街の風景に対する視点について話すという。参加費は1,100円。翌3日は「京島劇場」(京島3)で14時~16時、ケイタタさん、「すみだ向島EXPO」実行委員長の後藤大輝さん、展示コーディネーターのテンギョー・クラさん、大久保さんによるトークショーも開催する。両日とも当日受付も可能。

 電気湯副店長の長谷川春菜さんは「ケイタタさんが切り取った街角の一瞬一瞬は、どこか不思議で愛らしく、ズレのある『隙』を感じさせ、思わず笑みを浮かべるような温かさがある。銭湯という日常生活と娯楽が交差するユニークな空間で、風呂に漬かりながら、ゆっくりと鑑賞いただければ」と来湯を呼びかける。

 営業時間は15時~24時(日曜は8時~)。土曜定休。料金は、大人=520円、小学生=200円、幼児=100円。サウナ=400円(レンタルタオル1枚付き)。11月3日まで。

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