5年ぶりに「弘前ねぷた」が運行がされる「第19回北斎祭り」が10月26日、北斎通り(墨田区亀沢)で行われた。主催は「北斎通りまちづくりの会」と「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会。
北斎祭りは、毎年秋に行われる亀沢地区の地域祭。「すみだ北斎美術館」が建つ緑町公園(亀沢2)は江戸時代、弘前藩津軽家の上屋敷だったことから青森県弘前市と連携し「弘前ねぷた」運行している。
当日は金魚ねぷたづくりや着付け体験、北斎人生双六、ずぼんぼプロジェクトなどのワークショップが行われたほか、二葉小学校三年生による地域学習や墨田みどり保育園年長児制作Tシャツの展示も行われた。
16時からは、山本亨墨田区長や澁谷哲一すみだ北斎美術館館長ら墨田区側の来賓と、桜田宏弘前市長やねぷた絵師の三浦呑龍さんらが向かい合う形で出陣式が行われ、続いて行われた西洋流火術鉄砲隊保存会による砲術演武では、火縄銃の迫力ある銃声に沿道の見物客からどよめきが起こっていた。
法螺貝を合図にねぷた運行がスタート。「やーやどー」という掛け声に合わせて北斎通りを、大小2台の弘前ねぷたが練り歩いた。
区内から見学に来たという夫婦は「勇壮で巨大なねぷたの迫力に圧倒された。信号などをくぐる時、ねぷたが上下動するのは新鮮。60台以上が練り歩く弘前で実際に見てみたいと思ったと話す。
27日は、弘前ねぷた絵師の三浦さんが北斎美術館MARUGEN100(講座室)で、ねぷたの錦絵を即日で描く実演を行う。
ねぷた絵描き実演の開催時間は10時30分~16時。入場無料。