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向島百花園の「梅まつり」 梅の見頃は2月半ば、すずめ踊りや茶会も

すずめ踊りを披露する「福来雀」のメンバー

すずめ踊りを披露する「福来雀」のメンバー

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 向島百花園(墨田区東向島3)で現在、「梅まつり~梅花彩る江戸花屋敷~」が行われている。

すずめ踊りを披露する「福来雀」のメンバー

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 向島百花園は江戸時代後期の文化・文政期(1804~1830)に佐原鞠塢(さはら・きくう)が開園。開園当初は約360本の梅が植えられ、「新梅屋敷」として親しまれた。現在も「月影」「初雁(はつかり)」「自加賀」「鹿児島紅」など約20種類70本の梅が咲き誇る。

 園内の梅は少しずつ咲き始めており、2月半ばに見頃を迎える見込み。西村潔センター長は「2月中旬頃から梅の香りが園内に広がり、訪れる人々に春の訪れを感じてもらえる」と話す。

 期間中、梅の鑑賞だけでなく、日本文化に触れられる催しも開催する。2月9日には、踊り手の「福来雀(ふっくらすずめ)」による演舞「すずめ踊り」が披露された。すずめ踊りは初代園主・佐原鞠塢の出身地・仙台発祥の踊りで、墨田区ゆかりの浮世絵師・葛飾北斎の「北斎漫画」にも描かれている。今回、初の試みとして墨田区立北斎美術館との連携企画として、北斎美術館所蔵の同作品レプリカの展示とビデオ解説も行う。すずめ踊りは2月16日(13時、15時)にも披露する。 

 今月22日・23日には御成座敷で「お茶会」(1,000円)を開く。初心者向けの体験型茶会で、椅子席を用意する。当日9時30分から受け付けを行い、10時~16時の各回30分程度。

 期間中、植物研究家・若林芳樹さんによる「野草ウオッチング」(2月15日)、職員による園内ガイドツアー「庭さんぽ」(同23日)などの企画も用意する。

 西村さんは「江戸の風情を感じながら、梅の香りに包まれる特別な時間を過ごしてほしい」と来園を呼びかける。

 開園時間は9時~17時。入園料は、一般=150円、65歳以上=70円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料。3月2日まで。

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