
ハンドボール男子・リーグHの「ジークスター東京」が2月14日、ひがしんアリーナ(墨田区錦糸4)で琉球コラソンと対戦し、24-21で勝って10勝2分と無敗を維持し、リーグ首位を守った。
2月14日にひがしんアリーナで行われたリーグHのジークスター東京対琉球コラソン。シュートを放つ柴山裕貴博選手(撮影:大塚淳史)
ジークスター東京は墨田区を本拠地とするプロハンドボールクラブで、2020年に創設された。地元密着型のチームとして、地域のスポーツ振興にも積極的に取り組んでいる。
当日は1161人の観客が来場、会場は熱気に包まれた。試合前には、ボクシングの世界選手権金メダリスト・岡澤セオン選手が始球式に登場し、ベルトを肩に掛けた姿で会場を盛り上げた。
世界選手権に出場していた日本代表の玉川裕康選手が、この試合で復帰。守備の要として相手の攻撃を封じる活躍を見せた。試合は序盤からジークスター東京がリードを維持したものの、細かいミスや相手キーパーの好セーブに阻まれ、終始、拮抗(きっこう)した試合展開となった。部井久アダム勇樹選手と蔦谷大雅選手が5得点、柴山裕貴博選手が4得点と主力戦の活躍で勝利を手繰り寄せた。
試合後、玉川選手は「次の豊田合成ブルーファルコンズ名古屋戦がとても大事なので、試合勘を取り戻す意味でも出場した。キャプテンとしては反省点の多い試合だったが、意識を改めて挑みたい」と振り返る。
今シーズンの同チームは、昨シーズンまでに見られなかった「負けない強さ」を発揮しているが、その点については、「チームとして、30分ハーフのハンドボールの試合を10分間のゲームが6つあると考え、1点差でも勝てれば良いという意識を持っている。10分ごとに勝つことを意識しているのが、無敗を続けられている要因かも」と玉川選手。
次節の相手は、2月22日にアウェーで対戦する豊田合成ブルーファルコンズ名古屋。昨シーズンまでの前身リーグで4連覇を達成した強豪で、ジークスター東京にとってはレギュラーシーズン1位通過、そしてリーグH初代王者を目指す上で重要な試合となる。
玉川選手は「豊田合成に勝つことが優勝への鍵。レギュラーシーズンを1位で通過し、プレーオフの組み合わせを有利に進めたい」と意気込む。