
すみだ水族館(墨田区押上1)で4月25日、一日限定の特別イベント「The Penguin Passion Party!」が開催された。
一日限定の特別イベント「The Penguin Passion Party!」
同イベントは世界中でペンギン保護や環境問題への意識を高める「世界ペンギンの日」にちなみ企画したもので、同館での開催は初めて。
当日はチケットを予約した20人が参加。約1時間半にわたるプログラムで、トークイベントと撮影ワークショップが行われた。
イベント前半では、すみだ水族館の取り組みとして、13年にわたるマゼランペンギン飼育の歩みや、スタッフによる現地調査への挑戦が紹介された。
続いて、飼育スタッフの高嶋悠加里さんが登壇し、2024年に訪問したアルゼンチンでの調査報告を行った。昼間28度、夜間4度という寒暖差の中、野生のマゼランペンギンたちが同じ巣穴で長年暮らす様子や、生息環境、行動習性について詳しく語った。
動物写真家の篠田岬輝(こうき)さんも登壇し、フォークランド諸島などでの撮影体験をもとに、さまざまな種類のペンギンの行動特性や撮影テクニックについて解説。トーク中には、すみだ水族館スタッフが制作した「マゼランペンギントリビア」動画も上映され、ペンギンの知られざる魅力が紹介された。
また、ディズニー&マーベルスタジオ公認アーティストのカズ・オオモリさんも登壇。イベント用に描き下ろした限定デザインTシャツが参加者全員に配布されたほか、抽選で5人にカズさんの直筆サインがプレゼントされる特別企画も行った。
後半は、篠田さんによるペンギン撮影ワークショップを実施。閉館後のすみだ水族館という特別な空間で、参加者はペンギンプールを舞台に撮影を楽しんだ。会場には、今年4月に生まれたばかりのペンギン「あられ」の兄「あめ」も登場し、愛嬌を振りまく場面もあった。参加者からは「こんなに間近で可愛いペンギンを見られて幸せ」といった声が聞かれた。
同館広報の山口亜矢子さんは「『世界ペンギンの日』にちなみ、ペンギンたちの力強さと可愛らしさを身近に感じてもらえる特別な一夜となった。今後もさまざまな形でペンギンの魅力を発信していきたい」と話している。