
すみだ水族館(墨田区押上1)で6月24日、マゼランペンギンの赤ちゃん「つづみ」がプールデビューに向けた公開練習に臨んだ。開館前のイベントとして行い、15人の来館者が見守った。
つづみは4月14日生まれの雌で、父「パイン」と母「たいこ」にとって初めての子ども。たいこは2015(平成27)年に同館で生まれた個体で、すみだ水族館生まれのペンギンが母親になるのは今回が初めて。
同館ではプールデビューに向け、6月19日~26日の5日間限定で開館前イベント「ペンギン赤ちゃん 公開プール練習」を開催。あられ(雄)は19日・20日に、つづみは24日~26日に登場し、各日の練習の様子を来館者が見学できる形式で行っている。
練習に先立ち、飼育スタッフの高嶋悠加里さんは「生まれた時は体重80グラムだったが、24日時点で2880グラムまで成長した。つづみは極度の水嫌いで、28日のプールデビューができるか心配」と参加者に向けて話していた。
この日はネットを張った専用プールで練習を実施。つづみは最初、水を怖がってなかなか入ろうとしなかったが、ウエットスーツ姿の高嶋さんが一緒に入ってサポート。徐々に水に慣れ、泳ぎはまだぎこちないながらもプール内を回遊した。最後には自ら顔を漬けて泳ぐ姿も見られ、スタッフや参加者からは安堵(あんど)の声が上がった。
高嶋さんは「15分間一緒にプカプカするのが目標だったが、想像以上に成長してくれて驚いた。明日・あさっての練習を経て、28日のプールデビューに備えたい」と話す。