
墨田区を舞台にしたプレミアムインバウンドツアー「Roots-道-」の大相撲観戦と花街体験ツアー募集が8月1日、始まった。主催は、一般社団法人墨田区観光協会(墨田区東向島1)。企画運営は訪日富裕層を対象に高付加価値体験を提供する「らしく」(江東橋4)。
ツアー第1弾は隅田川花火大会をチャータークルーズ船で観覧した
通常、手配が困難な墨田区の観光資源を特別手配する同ツアー。相撲、花街、花火など、江戸文化が色濃く残る墨田の魅力を生かした3つのコースで、それらをつなぐ隅田川を道(Roots)と位置づけ、文化の本質を体験できる内容となっている。「らしく」のほか、やイベント運営を手掛けるタグエー(京島1)、東京ウォータウェイズ(横網1)など区内の事業者が連携し、国際水準のサービスと「墨田ならでは」の文化体験を融合させた。
現在参加者を募集中の「A粋(いき)」はツアー第2弾。相撲と花街という「江戸の粋(いき)」を1日で体験できるプログラム。両国国技館(横網1)で開催される大相撲九月場所を、元行司・木村庄之助親方の解説付きで、プレミアムボックスシートから観戦する。その後、両国駅周辺の混雑を避けてチャータークルーズで隅田川を移動し、向島花街の料亭で芸者によるもてなしとお座敷遊び、会席料理を楽しむ流れとなる。
同コースは、通常個人では手配が難しい墨田区の観光資源を、特別に組み合わせた限定企画。開催日は9月16日と22日。料金は基本2人180万円(1人あたり90万円)で、3人目以降は1人あたり45万円で追加可能。最大16人まで参加できる。送迎は東京23区内のホテルが対象。日本人の申し込みも可能。
10月以降には第3弾「B雅(みやび)」も開催予定。貸切の相撲部屋で朝稽古や髷(まげ)結いを見学し、親方や力士との交流を通じて相撲文化を学ぶ。その後、割烹「船生」の船生宜之さんによる江戸前寿司をクルーズ船上で味わい、芸者の踊りも楽しめる内容。10月と12月に各2回実施予定で、詳細日程は後日発表する。
「らしく」の柳元大樹社長は「第1弾の隅田川花火ツアーも好評だった。ガイドブックでは出会えない『本物の日本』を、海外のお客様にも、日本に住む方々にも届けたい。Rootsという名前には、『日本文化の根っこにふれる旅』という意味を込めた。墨田にはそれを体験できる力士や芸者、職人たちが今も本気で生きている。その姿こそが最高のコンテンツ。日本文化に関心のある方にぜひ体験していただけたら」と呼びかける。
ツアーは公式サイトで申し込みできる。問い合わせは墨田区観光協会・深澤瑛利子さん(TEL 070-5573-4166)まで。