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菊川で体験型防災アカデミー 小学生がゲームや実験で備え学ぶ

イベントの参加者

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 夏休みの小学生対象に、防災をゲーム感覚で学べるイベント「そなえる防災アカデミー」が8月12日・13日、菊川三丁目町会会館(墨田区菊川3)で開かれた。主催は三菱地所(千代田区)グループの防災倶楽部、後援は菊川三丁目町会。

「そなえる防災アカデミー」

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 当日は小学生9人が参加。プログラムでは、マンション防災を学習するために防災倶楽部が作成した教材「そなえるドリル」を使用。理科の授業では、地震などでトイレが使えない場合に備えた非常用トイレの使い方を学び、水と凝固剤を入れたビニール袋が固まる様子を実験した。

 社会の授業では、災害時に備える物資を考える「無人島ワーク」を実施。水や食糧以外で自分にとって必要なもの(メガネや薬など)を考え、備えの大切さを学んだ。防災クッキングでは、食品マグネットから10種類を選び、作れる料理を発表。救護シートの使い方を学ぶ実技も行い、最後には非常食と防災シートが配られた。

 防災倶楽部は三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティが2014年に立ち上げた組織で、「そなえるドリル」は東日本大震災を教訓に作成した「そなえるカルタ」をベースにしている。各家庭で完成させることで、日頃から備えておくべきことを自分事として捉えられるようにしている。

 三菱地所レジデンス 経営企画部・サステナビリティ推進グループの竹谷尚子さんは「防災を自分事として考えるきっかけにしてほしい。家族で話し合ってもらえたらうれしい」と話す。

 防災倶楽部は依頼に応じて学校への出張授業も行っており、最近は阪神淡路大震災から30年となることもあって関西からの要望が増えている。授業は企業の取り組みを学ぶキャリア教育の一環として中学校が中心だが、小学校や地域防災コミュニティ向けにも対応しているという。

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