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墨田・業平で「被災に備える勉強会」 生き残った後の生活を考える

「被災に備える勉強会」で講義する大竹元樹さん

「被災に備える勉強会」で講義する大竹元樹さん

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 「被災に備える勉強会」が3月10日、ことまちラボ(墨田区業平1)で行われた。主催は地元のホットケーキカフェ「ねこづき」(太平3)。

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 講師を務める大竹元樹さんは、自分事として防災に取り組むことの重要性を伝えている。2回目なる同イベントは、非常食のアルファ米を水で食べる体験や数多くの防災グッズに見て触れる機会も設けた。実際に使うことで自身に必要なものをイメージできるのが特徴だという。今回は能登半島地震の経過について、独自に分析に基づき今直面している新たな課題をテーマに話し合った。

 大竹さんは「生き残った後の生活をどう立て直すかが現在の課題。家を失った場合に2カ月避難所での生活が続くのは過酷なこと。その後も短期間で次の住居を確保しなければならない。家の問題の次はお金の問題が待っている。自分が被災した時を想定して、具体的な計画を持つ必要がある」と話す。

 当日の模様はインスタライブでも配信し、リアルタイムで334人が視聴した。アーカイブ動画も「ねこづき」のインスタグラムアカウントで視聴できる。

 大竹さんは「能登半島の広さと人口でいろいろなことが足りないと言われている中、東京で同じレベルの被災をした時に私たちは何ができるのか。遠いことでなく、自分の住んでいる墨田で被災した時に備え、自身のために役立ててほしい。この勉強会が東日本大震災の振り返りと、現在も注意喚起が続く能登半島震災を新たな観点で考えるきっかけになれば」と期待を込める。

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