
サンドウィッチと自家製ワッフルの専門店「PERTH sandwich&breakfast(パースサンドウィッチ&ブレックファスト)」(押上1)が8月22日、オープンした。
押上では従来、居酒屋や寿司店、焼き肉店、中華料理店など和食系の飲食店が多かったが、2003年にスパイス料理店「spice cafe」、2009年にワインバー「遠藤利三郎商店」が開業。いずれも人気を集め、ミシュランガイドにも掲載されたことで広域から来店者を呼び込み、洋食系やカフェなどお洒落な店が増えてきた流れがある。今回オープンした同店も、押上で進む飲食店の多様化を示す存在となる。
同店は、キューバサンドが名物の「GRAB and GO GOODIES(グラブ&ゴー グッディーズ)」(向島3)をフードトラック時代から兄弟で立ち上げた「SANDWICH TOWN」の添田亮さんが店長を務める。メニューはトーストタイプとフレッシュタイプのサンドウィッチや、ベーコンと卵をのせた自家製ワッフルなどをそろえる。
店内はシンプルでスタイリッシュなデザイン。正面のステンレス製レジカウンターは八広の浜野製作所が製作し、エントランス右手の真鍮製サインは横川の川島工芸所(Brass Mouse)が手掛ける。ロゴは同じ建物内に事務所を構えるアパレルデザイナーがデザインするなど、すみだのものづくりの力が随所に生かされている。
添田さんは店名について「以前滞在していたオーストラリア・メルボルンのストリート名から着想した。Perth(パース)の響きがこの店に合うと思い、店内も明るいカラーリングにした」と話す。グラブ&ゴー グッディーズの客も来ているが、「押上ではまだ新参者。ご近所の方にもっと来ていただけたらうれしい」とも。
看板メニューの「HOUSE MADE WAFFLE Eggs & Bacon」(1,500円)は、サクサクのワッフルに半熟卵とカリカリのベーコンをのせた一品。甘みと塩気のバランスが良く、メイプルシロップをかけることで味の変化も楽しめる。挽きたてのコーヒーやラテも用意し、「押上の新しい人気店を目指したい」と期待を込める。
営業時間は8時~15時。水曜・木曜定休。