
玄米粉や煮干しを使い、新しい麺食のスタイルを提案する「にぼよん」の試食会が9月13日、東向島の飲食店「はりや」(墨田区東向島5)で行われた。
「にぼよん」は、煮干しをベースにした5種類のお出汁と、自家製の玄米生麺を組み合わせた新メニュー。麺は玄米粉と精米時に出る米ぬかを生地に練り込んでおり、独特の食感も特徴となっている。これまで二階の食堂で玄米定食を提供してきた流れから、「玄米のおいしさを麺でも」との思いで開発された。
名称は「煮干し」とベトナムの米麺「フォー」に、日本語の「四(よん)」をかけ合わせたもの。洒落っ気を込めて「にぼよん」と名付けたという。
基本の「にぼよん」(880円)にはズッキーニ、小葱、煮干油、煮卵(半分)、糸唐辛子、もやしがのり、香りと食感のバランスを楽しめる。パクチーやフライドオニオン、茹で鶏、粉チーズ、チャーシューなど多彩なトッピングも用意され、好みに合わせて味の変化を楽しむことができる。
試食会では参加者から「煮干しの味とナンプラーの味が楽しめて面白い」との感想が寄せられたほか、「おにぎりを最後にスープへ入れて雑炊風にして食べても美味しい」といった提案も出た。
店主の荘司美幸さんは「いろんな意見を聞けて有意義な試食会になった。まだ改良の余地はあるが、皆さんの声を参考に『にぼよん』を育てていきたい」と話す。
正式提供は10月16日から、ランチメニューとしてスタートする予定。
営業時間は11時30分~14時、18時~23時(土曜日=17時~23時)。日曜・月曜定休。