
東京都信用金庫野球大会の決勝戦が9月20日、ベルーナドーム(埼玉県所沢市)で行われ、「東京東信用金庫(ひがしん)」(墨田区両国4)が青梅信用金庫を下し、57年ぶりとなる優勝を果たした。
試合は青梅が先攻。初回に1アウト3塁のピンチを迎えたが、ショートライナーからのダブルプレーで無失点に切り抜けると、その裏、ひがしんは2番小室選手(市川支店・新入職員)、3番石田選手(本店)の連続二塁打で1点を先制した。
3回に青梅が同点に追い付き、以降は両軍譲らぬ展開。勝敗は延長10回からのタイブレークに持ち込まれた。10回表に青梅が1点を勝ち越したが、その裏ひがしんは石田選手のライト前タイムリーで追いつき、さらに1アウト満塁から米澤選手(亀戸支店・新入職員)の犠牲フライで三走が生還し、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
投げてはエースの石田選手が131球を投げ抜き、被安打3、3奪三振、与四球2の力投。打っても5打数3安打1四球と攻守にわたり活躍した。
スタンドには黄色のTシャツをそろえた約1,500人の応援団が詰めかけ、安田学園吹奏楽部とチアリーディング部を中心とする100人を超える大応援団も加わり、ナインを後押しした。
同信用金庫の澁谷哲一元理事長は「今回は1997(平成9)年以来、28年ぶりの決勝戦進出で、私が金庫に入庫した1968(昭和43)年の優勝から57年ぶりの優勝で感無量。東京東信用金庫創立80周年であり、記念すべき年に、記念すべき優勝というのもうれしい」と話し、「オーロラの浜野慶一会長も応援に来てくれるなど、地域の皆さんの声援が一体となり、ひがしんの強さを後押ししてくれた」と振り返った。