
「子ども司書修了式」が9月21日、ひきふね図書館(墨田区京島1)で行われ、所定の講座を修了した小学校5年生から中学2年生までの5人が、子ども司書として認定された。
同講座は、墨田区立図書館が「墨田区子ども読書活動推進計画(第5次)」に基づき実施する取り組みの一環。子ども同士が本を紹介し合い、読書を身近に感じてもらうことを目的に、図書館業務の体験を交えて行われた。
全8回の講座は8月から9月にかけて開かれた。1日目は開会式と図書館概要、NDC(日本十進分類法)の学習や情報の集め方の実習を行い、2日目には本の装備や修理、特集展示の実習に挑戦。3日目はブックトークとその発表、団体貸出の実習を実施し、最終日の4日目は読み聞かせやおはなし会の進め方を学び、午後にはおはなし会の実習と修了式が行われた。
修了者には認定証とオリジナルバッジが授与された。デザインは「墨田の花火」と「図書館の本」をモチーフにし、「SUMIDA JUNIOR LIBRARIAN」の文字をあしらっている。認定を受けた子ども司書は今後、区内図書館でのイベント企画や特集コーナーづくり、ブックリスト作成などに携わり、ボランティア活動にも参加する。
石井邦恵館長は「子どもたちが自分の力で学び、仲間と共に本の魅力を伝えてくれることを心強く感じる。今回認定された皆さんが、これからも図書館と地域をつなぐ存在になってほしい」と期待を寄せる。