見る・遊ぶ

隅田川をアートで遊ぶ「すみだ川アートプロジェクト」開幕-北斎漫画をテーマに

「アサヒ・アートスクエア」で行われた記者発表の様子を「錦絵さうしや 長島屋」から望む。後方に見えるのが「北斎の画室」。

「アサヒ・アートスクエア」で行われた記者発表の様子を「錦絵さうしや 長島屋」から望む。後方に見えるのが「北斎の画室」。

  • 0

  •  

 アートを通じて隅田川を取り巻くさまざまな環境の向上を目指し、アーティストや市民が一緒に楽しみながら「川の手文化」を発信する「すみだ川アートプロジェクト2012」が6月16日、開幕した。主催はアサヒビール芸術文化団体ほか。

アサヒビール本社ビル1階ロビーに展示中の「隅田川富岳景」と制作者の水川千春さん。

[広告]

 この日は、メーン会場である「アサヒ・アートスクエア」(墨田区吾妻橋1)で、同プロジェクトが参加する「アサヒ・アート・フェスティバル2012」(同日から10月14日まで全国各地で展開)の見どころを伝える記者発表会も開催。参加する51のプログラム・団体の中から7プロジェクトの代表がプレゼンテーションを行った。

 東日本大震災の被災地からは宮城県女川町を拠点とする団体、対話工房の「女川常夜灯」、宮城県南三陸町のENVISI(エンビシ)による「南三陸 福幸きこり祭~白い紙で彩るみんなの記憶」、福島県いわき市のTSUMUGUプロジェクト実行委員会による「田んぼの記憶~ふくしまで、生きる」の3プロジェクトが登壇。

 今年初参加のプロジェクトとしては、北海道白郎町の廃校を舞台に行われる「ROAD TO 飛生芸術祭2012」と江戸時代の都市祭礼に着目した「大阪七墓巡り復活プロジェクト」が参加。「横浜下町パラダイスまつり2012」と長野県千曲市の「中学校を(最後まで)美術館にしよう・序~とがびアート・プロジェクト2012」も顔をそろえた。

 その後、「すみだ川アートプロジェクト2012」のプレゼンテーションが行われ、今年のテーマを、江戸後期に本所に生まれた巨匠・葛飾北斎が庶民の風俗を描いた絵手本にちなんだ「江戸を遊ぶ:北斎漫画 2089」と発表。会場内に再現された「北斎の画室」や、期間中メディアセンターとなる絵草紙屋「錦絵さうしや 長島屋」なども紹介された。

 アサヒビール本社1階ロビーでは、会期前に先行制作された「隅田川富岳景」の展示発表があり、吾妻橋のたもとで採った隅田川の水を用い、あぶり出しの手法で巨大な絵を完成させた作者の水川千春さんが紹介された。

 「すみだ川アートプロジェクト2012」は隅田川周辺を舞台に、7月31日まで46日にわたって多彩なイベントを展開する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース