向島百花園で「大輪朝顔展」―地元「墨田朝顔愛好会」主催、34回目

この日、見事な花を咲かせた優秀作品たち、「切込み作り」の部。

この日、見事な花を咲かせた優秀作品たち、「切込み作り」の部。

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 東武スカイツリーライン・東向島駅に近い向島百花園(墨田区東向島3)で恒例の「大輪朝顔展」が開かれ、最終日の8月5日も朝早くから多くの人が訪れた。

あずまやで行われた「朝顔の育て方教室」の様子。

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 四季を通して花が咲く文人趣味豊かな庭として人気を集めている同園で、夏の風物詩として定着し今年で34回を迎える同展。会場には主催者である「墨田朝顔愛好会」のメンバー約40人が育てた、色とりどりの直径20センチメートルにも及ぶ大輪の朝顔が約400鉢並べられた。

 毎年、日比谷公園(千代田区)で「朝顔展」を開催している1907(明治40)年創立の「東京朝顔研究会」から枝分かれし、地元の朝顔愛好者で組織された同会。朝顔趣味の普及と品種の改良、栽培方法の研究などを目的とし、年3回の講習会や総会に加えて、会員の親睦も兼ねて同園で展示会を開いているという。「もともとは、年の初めの『七福神巡り』や『春の七草』『梅まつり』、秋の『萩のトンネル』のような、夏の名物が欲しくて始めた行事だったが、朝顔栽培の奥深さにすっかり魅了されてしまった。本番で最高の花が咲かせられるように、5月の種まきから毎日手をかけて育ててきた」と、会長の北条嘉雄さん。

 朝顔の見頃が朝のため、開催期間中は開園時間を1時間早めて8時に設定。毎朝「審査会」が開かれ、その日に見事な花を咲かせた優秀作品をよしずがけ屋根の下に設けた特設展示台に飾る。同じ大輪朝顔でも大きく2種類の栽培方法が開発され、竹の支柱につるを巻きつけた「行灯あんどん)作り」と、つるのない盆栽風の「切込み作り」それぞれに、大きさ、色合い、形(花切れがないか、中心部が真っすぐに抜けているか)などの審査基準があり、その結果によって「優」「秀」「佳」の各賞が選考される。

 この日はあずまやで「朝顔の育て方教室」や「朝顔の押し花教室」なども開かれ、参加者が熱心に聞き入ったほか、同会オリジナルの「大輪朝顔鉢植栽培手引」(500円)や種の販売も人気を呼んだ。

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