アサヒ・アートスクエア(墨田区吾妻橋1)をメーン会場に開催中の「すみだ川アートプロジェクト2013」で、和装での参加を呼び掛ける体験型イベントが開かれる。
7月14日には、20~30代の若いスタッフを中心に和装文化を楽しむ活動を展開している「キモノプロジェクト」(豊島区)が主催する江戸文化体験ビアガーデン「江戸の一日」を開催。今年の「すみだ川アートプロジェクト」のテーマである、江戸後期に活躍した歌舞伎狂言作者「鶴屋南北」をモチーフにした芝居をはじめ、ヒューマンビートボックスと殺陣の共演、3種の三味線と箏(そう)や囃子(はやし)による邦楽演奏、花魁(おいらん)道中、専門家による文化解説などを、ビールを飲みながら楽しむ。会場には江戸風にアレンジしたケータリング料理も用意する。
16時開場。参加費は予約=2,000円、当日=2,500円。着物や浴衣姿での参加者には特典も用意。ホームページの専用フォームから申し込みを受け付けている。
18日には、扇子を投げて台(枕)の上に立てた的(蝶)を落とし、その形によって点数を付ける江戸時代から続く遊び「投扇興」と落語を併せて体験できる「向じまお座敷あそび-落語・投扇興」を開催。一般的な「投扇興」では、落ちた形に百人一首や源氏物語を見立てた名前が付けられた「銘定表」を用いて採点するが、当日は地元にゆかりの落語にちなんだ名前を付けたオリジナル「銘定表」を使用。寄席には柳家喬之進(きょうのしん)さんと柳家小太郎さんを招く。
主催者の一人で和の楽しみを提案する「さくらぐみ」代表の武井葉子さんは「投扇興はもともと着物を着た女性が増えるようにと始めたもので、落語と併せて楽しめる会は以前から開きたいと思っていた。オリジナルの銘定表を、手作りでかわいい豆本にしたものも販売するので気軽に立ち寄ってみては」と参加を呼び掛ける。
参加費は、投扇興体験(落語付き、14時~20時)=500円、落語会(20時~21時)=2,000円。落語会は定員制のためメールによる事前予約をすすめている。詳しくはホームページで確認できる。