墨田区出身の現役モデルで、プロボクサーとしても頭角を表してきた女性が地元でも注目を集めている。
両国育ちの高野人母美(ともみ)さんは26歳。小学校時代は両親に勧められるままに、サッカーや水泳などに打ち込んでいたが、中学3年の12月にキックボクシングと出合い「初めて自分からやりたいスポーツを見つけた」と感じて始めたという。
その後、立志社高等学校(墨田区太平2)時代にグラビアデビューを果たし、卒業後はモデルとしてファッションショーやミスコンなどに参加。後楽園ホールで試合を観戦したのをきっかけに2010年からボクシングに転向し、「山上ボクシングジム」(世田谷区)でトレーニングを積む傍ら、身長177センチ(股下90センチ)の9頭身を生かして雑誌やテレビでタレントとしても活動の幅を広げてきた。今年1月にプロボクシングライセンスを取得。同年4月にプロデビュー戦(スーパーフライ級)をKO勝ちで飾り、これまでに3戦を勝ち抜いている。
11月6日には、これまで12人の世界チャンピオンを輩出した名門「協栄ボクシングジム」(新宿区)に移籍。12月31日には大田区総合体育館で第4戦が予定されており、男子選手に交じって毎日スパーリングなど激しい練習を続けている。
「モデルだけど顔を殴られても平気。とにかく負けたくないが、次の第4戦ではただ勝つだけでなく、ボクシングファンに納得してもらえるようないい試合がしたい。夢は世界チャンピオンだが、あせらず一段一段着実に上に上っていきたい」と意気込みを見せる。