東京スカイツリータウン「すみだ水族館」(墨田区押上1)で7月19日から、福井県立恐竜博物館との初めてのコラボレーションイベント「きょうりゅうすいぞくかん」が開催される。
同博物館は2000年7月、恐竜化石の一大産地である福井県勝山市に開館した、恐竜を中心とする地質・古生物学博物館。今回のコラボは恐竜が鳥類の祖先と推測されることから、「すみだ水族館」で人気のペンギンとの共通点などを来館者に知ってもらうことを目的に企画。「生物の進化がもたらす多様性について考えるよい機会になれば。ペンギンと恐竜が対峙(たいじ)する不思議な空間は、子どもたちにとっても夏休みの忘れられない思い出になるはず」と同水族館の田海雅彦館長。
恐竜の骨格展示は全部で5体。エントランスで「ティラノサウルス・レックス」の頭骨(2.3メートル)が来館者を出迎えるほか、ペンギンプール周辺に、日本で最初に全身骨格が復元された「フクイサウルス・テトリエンシス」(全長4.7メートル)、頭の形がワニに似て、水辺で魚を食べていたと考えられている「バリオニクス・ウォルケリ」(全長8.8メートル)、羽毛やくちばしを持っていたとされる「アーケオルニトミムス」(全長2.8メートル)、鳥のように卵を温めていたという「オヴィラプトル」(全長1.7メートル)を配置。「骨だけだが、子どもたちのイマジネーションを刺激する圧倒的な存在感がある」と同博物館の竹内利寿館長。
会期中は連日、ペンギンがプールから飛び出して恐竜に会いに行く特別プログラム「ハロー!ペンギン」も実施。9時~9時20分、15時~15時20分、18時~18時20分の3回。
5階の特設スペースには夏休みの自由研究向けに「きょうりゅうアカデミー」が出現。「古代ザメ」メガトロンの歯や三葉虫、アンモナイト、シーラカンス、硬鱗(こうりん)魚などの化石標本と、博物館の研究員がピックアップした本などを設置する。
6階「アクアギャラリー」ではダイオウグソクムシやオウムガイ、カブトガニなど、古代よりあまり姿が変わっていない水生生物も展示。
このほか、体験プログラム「ペンギンと恐竜ペーパークラフト」(8月1日~)や解説プログラム「恐竜研究員のガイドツアー」(8月19日)なども実施。
5階「ペンギンカフェ」では同店人気の「ペンギンパフェ」と福井県立恐竜博物館の「ティラノパフェ」がコラボした特別メニュー「きょうりゅうパフェ」(600円)も提供する。
9月21日まで。