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ドニ・ラヴァンさん、両国で仏現代劇に出演 - トークショーやファンサービスも

イベント終了後、ファンに応えて小道具の枕にサインするドニ・ラヴァンさん

イベント終了後、ファンに応えて小道具の枕にサインするドニ・ラヴァンさん

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 両国の劇場「シアターX(カイ)」で1月28日、フランス現代前衛劇「眠りのすべて」の上演後、出演者と制作者を交えたトークショーが開かれた。

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 ステージには「睡眠」をテーマにした同作品の構想と振り付けを担当し、自ら役者として出演もしたマリオン・レヴィさん、「ダンサーの身体的動きを言葉に翻訳するようなかたちでテキストを書き上げた」という作家のファブリス・メルキオさん、そして今回の日本公演だけの特別キャストだった、映画俳優としても知られるドニ・ラヴァンさんが登場。司会は、クリスティアン・ビエさん(パリ第10大学演劇科教授)が務めた。

 作品冒頭で「眠り」や「夢」の研究者として観客に語りかけ、次第に睡眠障害の患者が対峙(たいじ)する悪夢のような世界に迷い込む男を演じたラヴァンさんは「他者の作り出すビジョンに入り込むという行為は映画の仕事も同じ。私はこれまでにレオス・カラックス監督をはじめとする、さまざまな映画作家の夢の中に入って奉仕してきたし、それが自分には適役だと思っているので、今回の役柄にもすぐ入り込めた」と発言。ビエさんに生の舞台で演技した感想を聞かれると、「パントマイム芸人や路上パフォーマンスからキャリアを始めた自分にとっては原点に戻ったような懐かしい気持ち。ダンサーと共演したことで、身体表現のクレイジーなエネルギーの強さをまた感じることができて楽しかった。この作品では言葉と戯れることを意識した」と答えた。

 イベント終了後、ロビーで小道具の枕にサインしたり写真撮影にも笑顔で応じたラヴァンさん。ファンの列は途切れることがなく、あらためて日本での根強い人気を印象付けた。主催した東京日仏学院(新宿区)は「今回はあまりにタイトなスケジュールで、映画の特集上映やイベントを開くことができず、本人もそのことを非常に残念がっていた。現在、レオス・カラックス監督との次回作を準備しているそうなので大いに期待したい」と話す。

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