12月中旬より日本SI研究所（墨田区江東橋1）が、旅行会社、宿泊施設向けに、インバウンド対応した弁当の販売を開始する。ムスリムに配慮した、豚肉・豚由来成分を使わず、ハラール肉を使うもの、ベジタリアンに配慮した動物性成分不使用のものなどを提供する。
　弁当パッケージには説明を多言語（日本語、英語、中国簡体字）で記載する他、アレルギー及び宗教による食戒律とベジタリアン対応を目的としてデザインされた「フードピクト」で原材料を、表記した。食に制限のある訪日外国人にも安心して食事をしてもらうための工夫だ。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに備えて、インバウンドの食対応に苦慮する旅行会社、宿泊施設の支援を目的としている。

パッケージイメージ

　パッケージには海外への認知度も高い、葛飾北斎の浮世絵を採用。弁当のイメージアップと共に、平成28年11月に開館予定の「すみだ北斎美術館」のPRもねらう。

　食材及び厨房環境については、同社が運営するセカイカフェ（墨田区業平2）で培ったノウハウを基に運営している。アルコール、豚肉、豚由来成分は使用せず、肉はすべてハラール認証のものを。砂糖、塩などの調味料はムスリムフレンドリーなものを使用している。また、その他の食材も無添加のものを使用している。厨房は一般社団法人ジャパン・ハラール・ファンデーション（台東区台東）よりハラール認証を取得している。

　弁当は事前予約制で、セカイカフェでイートインまたはテイクアウトするか配達で販売される。配達エリアは、2015年12月中旬から東京都台東区、墨田区内の宿泊施設へ。翌2月中旬からは東京都中央区、千代田区の宿泊施設へのエリア拡大を予定している。配達曜日はしばらく平日限定（土日祝祭日は除く）だが、今後土日祝日の配達も計画している。
　配達条件は合計6,000円以上から。4営業日前までの申し込みが必要だ。申し込みは03-6458-1699（電話ファックス共通）まで。