
行政と地域の団体や住民が効果的な情報発信について考えるイベント「すみだ伝え合いラボ(つたラボ)」第3期の最終回が3月13日、すみだリバーサイドホール(墨田区吾妻橋1)で開催された。
同イベントは、墨田区広報課が中心となり、地域の団体や住民と行政が協力しながら、効果的な情報発信について考える場として運営している。
当日は、区内から集まった30人の参加。地域の情報発信やネットワーク構築をテーマに、情報の伝え方やSNSの活用について議論を交わした。
冒頭の基調講演で区広報課の谷田辺陽介さんが、参加者から寄せられた地域の情報発信に関する課題や悩みを共有した。主な悩みとして、「集客を増やしたい」「地域とのつながりを、もっと作りたい」「SNSを中心とした情報発」「組織内広報(情報発信体制や意識の共有)」「情報発信方法の構築、区との関係構築」の5つが挙げられた。「集客を増やしたい」ではフェイスブックを互いにシェアする「シェアまつり」などの事例や効果について報告。
谷田辺さんは「とにかく発信することが重要。フェイスブックは参加者募集に効果を発揮する。知り合いになることも重要なので、今日もつながってほしい」と話す。
その後、参加者は5つの班に分かれ、「つたラボで出会ったつながりを生かして今後どんな事ができるか」をテーマに話し合い、それぞれの班がアイデアを発表した。
1班は「花と緑を増やす」をテーマに、区役所に畑を作ることを提案。2班は「イベントを通して墨田の良さを伝えたい」とし、発信の効果を高めるため人のつながりが重要と発表。3班は「SNSを活用してイベントを開催」するアイデアを共有。SNSの効果的な活用法を学び、投稿の拡散力を強化する施策を提案した。4班は「タワービュー通りでの『リアルお店やさんごっこ』を企画。地域のつながりを生かし、住民同士が協力してイベントを運営する重要性を訴えた。5班は「1人や1団体ではできないことを、みんなで協力すれば実現できる」と発表。情報発信を継続するための仕組み作りや、負担を軽減しながら発信を続ける方法を模索した。
最後に、「つたラボ」が来年度も継続して開催されることが発表され、第3期が終了した。