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SICで墨田区内のベンチャーと千葉大が交流 区との産学連携の一環で

「SIC×イメージング科学 交流会」の参加者

「SIC×イメージング科学 交流会」の参加者

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 SIC・墨田区産業共創施設(墨田区錦糸4)で3月18日、「SIC×イメージング科学 交流会!」が開催された。

「SIC×イメージング科学 交流会」

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 当日は千葉大学准教授と墨田区内のベンチャー企業2社の代表が登壇し、約20人の参加者と共に交流を深めた。

 最初に登壇したのは、千葉大学術研究・イノベーション推進機構の渡邉文武准教授。「当大では、研究支援や産学連携の強化、イノベーション創出に注力している。墨田区の皆さんとも積極的に連携していきたい」と話した。

 続いて、同大大学院情報学研究院の津村徳道准教授が講演。津村准教授は画像解析やイメージング科学の研究に取り組んでおり、「人の顔のビデオ映像から心拍数や緊張度を計測する技術を開発している。映像から自律神経のバランスを評価することで、ストレスの軽減にもつながる。最近のスマートフォンカメラの性能向上により、自撮りでストレスチェックができる日も近い」と解説した。

 墨田区からは、DJ Robotics(立花5)の齋藤立壽社長が登壇。「当社は、テクノロジーを活用してエンターテインメントを創造する会社。映像解析技術を活用し、イベントやコンサートの盛り上がりを可視化する技術を開発している。津村先生の研究と掛け合わせることで、新たな可能性を探りたい」と話した。

 最後に登壇したのは、mimococo(業平1)の伊藤美幸社長。「『身を動かし、心と世界を広げる』をミッションに掲げ、会社を立ち上げた。特に、うつ病による休職者の約47.1%が5年以内に再発するという社会課題の解決に取り組んでいる」と説明。これに対し、津村准教授は「うつ病は自殺リスクが高く、深刻な社会問題。科学的アプローチによる解決策を模索していくことが重要」と話す。

 講演後の懇親会では登壇者と参加者が積極的に名刺交換を行い、墨田区と同大の産学連携の可能性を広げた。

 司会を務めたSICの平賀めぐみさんは「本日の交流会が、参加した皆さんにとって新たなヒントとなれば。SICは今後も墨田区の企業の交流・共創を支援していきたい」とメッセージを送り、会を締めくくった。

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