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亀沢のアパレル工場が「赤穂四十七士」Tシャツ 国芳画をモチーフに

「赤穂四十七士」Tシャツ

「赤穂四十七士」Tシャツ

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 アパレルプリント工場「エー・ディー・ピー 北斎ファクトリー」(墨田区亀沢2)が6月24日、浮世絵師・歌川国芳が描いた「赤穂四十七士」をモチーフにしたTシャツシリーズ「ROUNIN47」を発売した。

「赤穂四十七士」Tシャツ

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 同シリーズはオンラインショップで一般向けに販売しており、訪日観光客の土産需要も狙う。価格は4,980円。

 同社プリント事業部の野崎誠さんは「当社はこれまでB to B中心の受注生産だったが、コロナ禍をきっかけに自社商品にも取り組むようになった。2024年には、京丹後産の高級ちりめんのB反を使った北斎アロハシャツが『すみだモダン』の2023年度認定を受けるなど、地域資源を生かしたサステナブルファッションにも力を入れている」と話す。

 今回のTシャツには、国芳が描いた「誠忠義士傳」の図柄を元に、四十七士を一人ずつデザイン。第1弾では、知名度や討ち入りでの貢献度を踏まえて12人を選び、白と赤の2色で構成した。インクジェットプリントで濃淡を調整し、浮世絵の構図を生かしながら、現代のアパレルとして着やすいデザインに仕上げたという。

 野崎さんは「国芳は絵がかっこいい。日本の文化を知ってほしい、そして墨田に興味を持ってほしいという思いで企画した。シリーズ名の『ROUNIN47』にはローマ字表記を採用し、外国人にも親しみやすくした。役名は史実ではなく、浮世絵と同様に「誠忠義士傳」で使われている名を使用。人物の貢献度や役割などを紹介するトレーディングカードも同封し、ストーリー性も持たせた」と話す。

 「カードには、当時の資料を基にAIが分析した『強さ』や『貢献度』を5段階で評価。裏面には『誠忠義士傳』に記された文章をAIが現代文に変換して掲載し、庶民に親しまれた物語を現代の読者にも伝える工夫を凝らしている」とも。

 野崎さんは「今後は全47種の展開を予定しており、ネットを通じて販路を広げていく。11月には工場を一般開放するイベント『スミファ』にも参加し、地域のものづくりの魅力を発信していきたい」と意気込む。

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