見る・遊ぶ 学ぶ・知る

東向島のユートリヤで区民が育てる庭が5年目 「朝顔カーテン」公開

朝顔カーテンを手入れする庭部メンバー

朝顔カーテンを手入れする庭部メンバー

  • 0

  •  

 「すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)」(墨田区東向島2)で9月6日、受講生やボランティアが手がけた「朝顔カーテン」が公開された。区民が主体となって緑化活動に取り組む「まちなかガーデナー」の一環で、活動は2021年の朝顔栽培ワークショップから始まり、5年目を迎えている。

庭部のメンバー

[広告]

 この日は久保田暁さんの指導のもと、山口十三恵さん、浅井泰子さん、篠塚富雄さん、峰たみ子さん、真田美津子さん、竹下淳子さん、綿引満代さんが、あさがおの手入れを行う姿が見られた。区民が丹精込めて育てた花々がセンターの4階を彩り、来館者の目を楽しませていた。

 活動は2021年、ガーデナーの久保田さんを講師に朝顔を種から育てるワークショップとして始まった。区民が花を咲かせる過程を学ぶ場となり、翌年には「まちなかガーデナー実践講座」として体系化。修了生やボランティアが集まり「庭部」を結成し、公共施設の庭づくりを担ってきた。現在は約20人が活動し、施設の庭を「ガーデン化」する取り組みを続けている。

 受講生の山口さんは「新聞で講座を知って応募した。知らないことばかりで学びが深まり、園芸にどんどんはまっていった」と話す。篠塚さんも「水耕栽培は長年経験してきたが、土づくりなど新しい学びが多く、家庭菜園にも還元できている」と振り返る。

 同施設の石井咲子事業課長は「生涯学習施設として園芸は相性が良い。種から芽が出る過程や難しさ、達成感などが学びにつながり、仲間意識も生まれる」と手応えを語る。

 久保田暁さんは「ユートリヤの緑化は、種子を蒔いて育てるのが特徴。これまで周囲を徐々に緑化してきて、現在は6割程度の完成度。今後も区民の力を借りながら進めていきたい」と意気込む。

 現在は修了生によるサークル活動へと発展し、朝顔の種を「みどりコミュニティーセンター」など区内の公共施設に広げる「朝顔つながり」や、墨田の歴史的背景を持つ綿の栽培を題材にした「すみだコットン計画」なども展開している。

 石井さんは「墨田区の公共施設の緑化を区民主体で進め、日本一の緑豊かな公共施設を目指したい」と意気込む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース